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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《20》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

「リーダー不在の奴らは今、右往左往して彷徨っている。いわば不安定な軍団だ。説得が成功すれば、簡単に乗ってくれるだろう。」
「うまく、聞き入れてくれるかしら?」
私はマルロにどうかな?と聞いた。

彼はすんなりと返答した。
「やるしかないだろう。俺はそう考えている。」
「何で?」
「お前達は今、戦力を必要としているだろう?
ここで潰すより、少しでも有効活用できるなら利用するんだ。
…卑怯な手かもしれないが、切羽詰まっている筈だ。」
マルロ…あなたは。私達兄妹より[ラストコア]にいる期間が少ないのに、そこまで把握できているなんて。

私の後ろに座るHRに対し、アレックスさんが下した決断は。
『…わかった。お前の動向を見守ろう。
バリアは最大限の強度で守れるから、損傷はギリギリまで抑えられる。
だが、これもエネルギーの限界がある。最悪の場合は中断してもらうが、それでもいいな?』
一応、許可の判断だった。
これに対してマルロは、
「構わん。無駄に戦闘を長引くのは効率も悪いからな。」
と了承した。

『…よし。説得を開始するには、マイクが必要だろうな。
【パスティーユ】の機能ならば、十分に届くだろう。
距離問題だけは、調整してもらわないと厳しいが。』
「届きやすい機能はどれだ?」

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明日もお楽しみに!

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