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【虚構のアイランド】6・シックスターゲット《10》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
私は黙って、座標データの解析に務めた。
もちろん、ボーデンさんから隊員達へ指示も出ていた。
担当者のラウトさんは、やりきったような清々しい表情をしていた。
まだ終わっていないが、当たった事に喜んでいるのだろう。
他の正規軍の人間から聞いた話だと、凄腕のスナイパーでも失敗発生率は低くない。
戦場においては、様々な不可抗力があるからだ。
この場合は、虚像獣の気まぐれで察知されて、避けられる可能性がある事だ。
虚像獣を包み込んだとされる爆発の炎が、徐々に静まっていく。
灰色の煙も、晴れていく。
存在の有無の判断が出来るようになる時が来た。
私達は、存在が焼失した事を願った。
ところが、望みは叶わなかった。
虚像獣には、たまに鋼鉄の守りを持ったタイプもいる。
今回は、それに当たった。
命中した筈の虚像獣は、未だにピンピンとしていた。
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