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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】5・遭遇の日《11》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

「それは…勉強して…。」
「勉強は必要だけど、色々と対策を練らないといけないのよ?
元々地球人の《宇宙進出》って、ここ半世紀内でもそうそうないんだしね。」

何だろう、この人。私に対して、説教でもしに来たのかなあ?
ちょっと、いやかなりの不信感を抱いてしまった。
私はこの蟠りを解消すべく、説教じみた発言をする女性に聞いた。

「何が、言いたいんですか?」
問いはシンプルだった。

女性は戸惑う素振りもなく、きっぱりと答えた。
「君って確か日本の中学生だよね?
義務教育期間よね?学校はちゃんと通っているの?
毎日ここに来てるけど。」
随分と…失礼な物言いするよね、この人。
彼女と私の隣は空席だし、彼女も友達いないんじゃないの?
物言いだけで性格が見えるから。

なのでこの質問も、私は正直に答えた。
「ちゃんと学校に通ってます。平日は学校が終わってからここに来ていますよ。
それで問題ないですよね?」
私はいじめられた時から、学校が嫌いだった。
それを理由にして不登校になってもおかしくはない。
兄が2人いて、気遣ってくれるからまだ頑張って通っている。
だからこの人に、そこまでズケズケつけ込まれる程ダメな私じゃない。

でも…彼女は引き下がろうとしなかった。

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明日もお楽しみに!

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