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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《28》
※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
幹部達はマルロに押され、黙って聞いていた。
そして、マルロにトドメの説得を突きつけられた。
『お前達は逃亡の真っ最中だろう!
いつか、クーランの魔の手に落ちるかもしれない。
もしくは新たな権力者の手が伸びてくるだろう?
このまま逃げ切れるのか?ビウスのいないお前達に!』
自分達が危惧していた問題。
これをマルロに当てられてしまった。
絶句してしまった幹部達は、肩を落としてしまった。
もう、地球を支配しようとする気力が無くなったようだ。
幹部達の1人が、部隊全体に対して…戦闘を止める宣言を開始した。
『同志達よ、よく聞くんだ。』
[エクステラ隊]の船内クルー、空中で飛ぶHR達の反応は、従順だった。
反抗の意志など、感じられなかった。
『我々はマルロと、地球人と同志になりたい。度重なる戦闘で、我々は疲弊してしまった。
ビウス様はお認めにならないだろうが、我々はもう、平穏に生きていきたいのだ。
メイスはフェルホーンに虐げられてきたから、我々は反逆の狼煙をあげた。
だが、我々を優しい心で受け止める者がいる星ならば、もう不毛な争いをしなくてよいだろう。
我々は、マルロと、[ラストコア]の者達と、共闘する意思表明をする。
同志達よ、ついてきてくれたまえ。』
幹部の宣言は終わった。
[エクステラ隊]の誰しもが、大声を出さなかった。
HR達は静かに、宇宙船[トールメイス・サウ]に戻った。
全ての帰艦を完了した後、宇宙船3隻がゆっくりと愛嬌湾に降下してきた。
着水が地形で不可能な為、輸送機の操縦士達がストップをかけていた。
[ラストコア]から続々と輸送機がやってきた。
戦闘を中止する報告を聞いて。
[エクステラ隊]の者達を収容する為、彼らを宇宙船3隻から降ろした。
輸送機は愛嬌湾内に…潜らずに、日本列島を通り過ぎて行った。
後から宇宙船3隻も、アメリカ大陸へ飛んでいった。
→『9・立証の日』へ続く
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