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【虚構のアイランド】1・ファーストミッション《2》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

私は朋美からの通信を切って、端末機を操作した。
《Teleport》というボタンを表示させたら、それをタッチして5階の部屋から自分の姿を消した。

これはいわゆる『転送』の仕組みである。
私はマンションの一室から…とある基地の格納庫へと移動したのだ。
マンションの一室のように静寂な雰囲気ではなく、格納庫内は皆が慌しい様子であった。
走り回っているのは、ほとんどがメカニックの者だ。
メカニック達は全部で5機存在する飛行マシンの最終調整に取り掛かっていた。

これには理由がある。私が操縦するからだ。
ジェット機は機体にラインが入っており、色分けされていた。
私は濃いめのオレンジ色のラインが入ったジェット機に乗り込んだ。
専用スーツは転送時に着替えを済ませている。
上下に開閉するコックピットの扉は開かれたまま。
メカニックの1人から、ヘルメットを受け取った。
私はヘルメットを被り、宣言してから扉を閉めた。
メカニック達は一斉にジェット機から離れた。
格納庫の両端にメカニック達の避難エリアが敷かれており、そこに彼らは逃げた。

「乗り遅れている人はいますか!」
メカニックの1人が大声で言った。

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明日もお楽しみに!

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