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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《18》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

ビームの落ちた先が、問題だった。
新しい[天海山ユートピア]の敷地範囲内だった。
アレックスさんの開発した超巨大なバリアが展開されていたので、被弾による害はなかったから良かった。

でも、敵のHRの放った光の閃光は、私達が目を瞑りたくなる程強烈に輝いていた。
ひょっとしたら、閃光の威力も強大かもしれない。
今は1発だけだから良かったものの、数十発の猛攻がやってきたら…。
頑丈なバリアでも、いつかは穴が開くだろう。

『マルロ・ヒーストン!貴様が名乗り出なければ、地球の建造物も破壊するぞ!』
敵の宇宙船から流れてくる声だった。
この人達は、マルロと戦いたいんだ。私はそう捉えていた。

だけど…今の彼はロボ形態【チタン・キュレン】に変身ができない。
アレックスさんが装着させた首元の黒い装置が、変身行為をより制限させているから。
マルロがかなり怯えているので、相当能力を発揮できないんだろう。
私はアレックスさんに提案した。
「太平洋上へ移動しつつ、敵の数を少し減らしましょう?」
『もちろんだぜ!』
『被害は心配だが、黙ってはいられないしね。』
2人の兄達は私に賛同した。

ところが…私の提案に異議を唱える者がいた。
アレックスさん、ではなく…後ろに座るマルロだった。

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明日もお楽しみに!

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