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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】7・供述の日《24》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。


※今回の章のみ、性的な匂わせが強い描写がございます。苦手な方はこの章だけ飛ばして下さい。


★★★
200メートル先の堤防まで走るのに、時間はかからなかった。
特にトラブルは、不思議と起きなかった。
勇希兄ちゃんの通信はあったけど、後で連絡すると言って、今は切った。

本来堤防は、津波などの水害から守る為に作られている。
柵の高さは、私の背丈の5倍はあった。
でも、私達が興味あるのは、愛嬌湾上空の今の状態であり、海面が拝めないのはどうでもよかった。

2人して、見上げていた。
上空に宇宙船が本当にあるのか、確認する為に。

気づくのは早かった。
銀色の宇宙船が3隻、肉眼では石ぐらいの大きさで視認できた。

マルロの顔が凶変した。
「あれは、[スイルシルバー]か…?」
「[スイルシルバー]?」
「俺達が所持していた宇宙船だ。今は彼方へ飛んだはずだが…!?」
「マルロ?私より顔色が…。」
「違う、あれは[スイルシルバー]ではない!あの文字は…金星の文字だ!
名前は…[トールメイス・サウ]!」

→『8・力説の日』へ続く


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明日もお楽しみに!

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