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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】7・供述の日《11》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。


※今回の章のみ、性的な匂わせが強い描写がございます。苦手な方はこの章だけ飛ばして下さい。


苦渋の表情を見せた友達の1人が、私に『他に好きなものないの?』と聞いてきた。
私は首を傾げた。
《好きなもの》は既に読書とか、料理とかあったし、彼女達には紹介しているから。
何故今更それを聞いてくるのか、私には不可解だった。
でも私は再び、《好きなもの》の説明をした。

そしたら他の友達の1人が、漫画やファッション雑誌を貸してくれた。
ついでに男性アイドルやアニメの映像ディスクも。
『これで興味持ってくれると嬉しいなぁ。』と彼女は言った。

家に持ち帰った私は、漫画や雑誌を読んだ。
アイドルのライブやアニメの視聴も行ったんだ。
私の心には、響かなかった。
漫画やアニメの出来も、男性アイドルや俳優さんも綺麗だった。
不満点は一切なかった。

私にはピンと来なかったのだ。
やっぱり《武人兄ちゃん》と比較してしまう。
一度だけ全体を通して見た後は、すぐに友達に返した。
気を遣って、良かったねと言っておいた。

当時のトレンドに夢中になる友達に合わせる為に、最低限の努力はした。《武人兄ちゃん》の夢以外に、教養や知識を溜め込んで、人に合わせようと頑張った。
ちょっと口を出す事もあれば、友達の意見に相槌を打っているだけの時もあった。

こうして、小学校低学年の頃は難なく過ごしたんだ。

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明日もお楽しみに!

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