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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】5・遭遇の日《7》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

今は折れるべきだと、マルロは判断した。

「…わかった。お前達と共に行動しよう。」
『そうか。ならば歓迎するよ。
天王星圏スイル出身の、マルロ・ヒーストンさん。』
名前を呼ばれたが、心地いい感じはしなかった。
歓迎の意味合いも、どこまで本気なのかはわからなかった。
だが、不利な状況を嘆いていても仕方がない。
今は堪えるべきなのだ。
隙を伺ってコソコソ動き回るしかないとマルロは思った。

なので彼はアレックスに聞いた。
「これからどうするのか、もう計画は立てているのか?」
アレックスはそうだな…と間に言葉を挟んでから答えた。
『実は俺は研究者気質で、好奇心旺盛なんだ。
HRの身体構造に興味を示している。
当分の間は、検査に協力してもらいたい。』
「なるほど、拷問か。」

マルロは呆れた様子で解釈した。ほとんど開き直っている。
『拷問よりは生ぬるいさ。君に何度言っても無駄だろうがな。』
アレックスもマルロの半ば諦めモードを把握しているため、極端な否定発言はしなかった。

『実施は明日だ。地球のサイクルは十分承知しているだろう?
時間換算ならば、あと12時間後だ。』
「好きにすればいいさ。時が来るまで俺は眠ればいいのだろう。」
『理解が早くて助かるよ。』

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明日もお楽しみに!

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