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【虚構のアイランド】5・フィフスシンパシー《13》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
ネロは、う、ううっ、と唸った。
本音を洗いざらい話すのに、戸惑っている。
だが唸ったわりに、彼は気持ちを切り替えて、素直に打ち明けた。
「俺、感じてしまうんだ。アイツは嫌々入隊しているんじゃないか、って。」
「嫌々?」
「そう。扇浜か他の奴らに誘われてよ。嫌々でやってるけど、それでも続けてんのはなんか目的あんのかなぁ、って。」
ネロはあの扇浜の会見で、輝の本当の気持ちを自分なりに感じ取っていたらしい。
「よくそう読み取れたのね?」
「読み取った、つーか、俺、アイツの表情を見たんだよ。
全然、笑っていねぇんだ。」
「そりゃあ…。大事な会見の場だから、ヘラヘラ笑えないし…。」
ネロは常々子供っぽい仕草をするけど、たまに頓珍漢な発言もする。
変わっているなぁと思ってしばらく耳を傾けていたら、彼の発言には続きがあった。
「扇浜とか、他の奴らなんかニヤニヤしてんだぜ?ドヤ顔みたいな感じでよ?」
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