見出し画像

【虚構のアイランド】1・ファーストミッション《3》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

OKだ!OKです!
他のジェット機のパイロットからのサインだ。
私は自機の正面モニターの映像から確認した。
もちろん、私もOKのサインを出した。

『発進の許可をお願いします!』
同じメカニックがヘッドマイクで申請した。
発進許可の信号は、ジェット機内でも確認できた。
四角いランプが青く点灯した時だ。

『秒読み開始します!30秒前!』
カウントダウンが始まった。
スーツ前のベルトに固定されて、もう後戻りはできない。
『5秒前……3、2、1…発進!』

ビュン!と突風が吹く音がした、ように聞こえた。
実際、風速のメーターでは緩やかに吹いている状態だったから。

パイロットの私達が感じたのは、背中に伝わる振動であった。
それは私達を、ジェット機を前へ一気に進んでいる証拠だった。
ジェット機は1秒に満たない速さで基地内の建物を出ると、機体の角度を変えて、上空へ直進した。
5機全てが無事、事故もなく飛んでいた。

この作品は、下記の個人サイトでも、つぶやき形式で更新されています!

明日もお楽しみに!

いいなと思ったら応援しよう!