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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《3》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
新しい赴任先は、驚くほど遠くはなかった。
北米地域の基地。
かつてはアメリカとカナダが存在した広大な大陸だったが、豪雨で半分以上が失われた。
どちらかと言えば、カナダの領土の方が多く残っていたらしいが…。
国の力の差などは…末端の兵士は関わらないのが良さそうだ。
基地と言っても、中での設備は特に変わらない。
気候に変動はあるので、それに適応した環境形成はなされていた。
北米地域では逆に、歓迎会を開催して頂いた。
特に目立った希望などは出してはいなかった。
俺が以前の基地で大したおもてなしをされていないのを知った新基地の上官が、せっかくだと思って咄嗟の企画を打ち立てたらしい。
挨拶などのプログラムとか特になく、ただ食べたり飲んだりするだけの楽しいイベントだった。
そこに、歓迎会の会場へ突撃してくる男がいた。
彼は盛大に足音を鳴らして、木目調の美しいドアを思いっきり全開にした。
喜びの空気が一瞬で冷めてしまうかもしれない。
俺は残念だ…と哀れんでいたのだが。
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明日もお楽しみに!