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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】5・遭遇の日《17》
※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
これだけで足りるとも思ってないが、とアレックスは付け足した。
ジェームズはしばらくは驚きを隠せず、言葉を発さなかった。
張り巡らされたモニター画面全体を目で追った後に、彼は肝心の問題を聞いた。
「奴は、マルロはどこにいるんだ?量が多くて探しきれないんだが…。」
対象者を探せないジェームズに対し、アレックスはパネル操作を3回行って、すぐに居場所を特定した。
「探索エンジンも積んだ。
今は通路をキョロキョロしながら歩いているよ。
…脱出計画を企てているだろうな。
口先では誤魔化せても、日常の行動を観察していけば本音も見抜ける。」
アレックスがマルロのいる場所の場面を拡大したおかげで、ジェームズの探す手間が省けた。
「計画企てているんだろう?最悪の事態の備えはあるのか?」
「ある。奴の首にかけられた黒い装置が見えるだろう?」
言われたジェームズは、通路を歩くマルロの首元をチェックした。
「今の奴の姿は子供と変わらない筈だ。頭部よりも直径が大きくないか?」
「実際の範囲は首回りの太さでしっかりはまる設計にしてある。
重量については懸念はあるが、奴の手で外す事は不可能だ。」
常に疑問を抱いて仮定や予想しか話さないアレックスだが、今回の件は断言した。
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明日もお楽しみに!