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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《14》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
近隣の町への襲撃から、弱者への暴行まで…見てはいられない熾烈な行為ばかりを聞かされた。
彼らに警告声明を出しても、『宗教』の1点張りで悔い改める気はゼロだ。
信仰心のある者は、非暴力・非暴行を貫き通すと教わったんだが。
地域は違えど、無法者を野放しにしてしまってはいけない。
罪のない人々が巻き込まれないように、俺達は彼らを止める必要がある。
野ざらしの屋上。
俺の横に座ったラウトは、異なる装備だった長くて黒い袋を開封した。
日本で言う巾着袋で、紐を解いて開け口を広げるだけで、袋はスルスルと下に落ちていった。
袋の中身は、れっきとした狙撃用のライフルだった。
「お前は…。」
「そう。俺、凄腕のスナイパーとして買われてんの。」
ラウトはライフルを触っていない右手でグッドの形を作った。
どうりで、屋上を拠点にしたわけだ。
スナイパーは敵が視認できない位置を設定しておかないと、不意を突かれてしまいかねない。
それだけで作戦失敗にも繋がるのだ。
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明日もお楽しみに!