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【虚構のアイランド】7・セブンスデシション《12》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

何も悪い事はしていないんだ、一ノ宮輝は。

「…なあ。燃華。」
ネロが私に声を掛けた。
この時の彼の声が、震えているように聞こえた。
何かに、怯えている。
出撃前での2人きりで話した内容は、まだ解決していない。
総指揮官達に内密にしている以上、私はネロの悩みを聞かなくては。

「何?」
「アイツさ、あのまま[ノータブル]にいて大丈夫なのかなぁ…?」
ネロはかなり、[ノータブル]に所属した輝に対して、懸念を抱いていた。
よほど深刻に考えている。
年齢のわりに幼さが残る彼が、1人の人間の今後について、真剣に苦慮している。
彼の態度に、私は感心していた。
しかしながら、いくらネロが悶々と考えていても、輝は[ノータブル]を出るつもりはないだろう。
そもそも、私ですら[5秒前]のファンの交流会で初めて出会ったんだ。
1度も会った事のないネロの思考が、輝に届かない。

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