「変わってない、よな。」
「変わってない、ね。」
俺と兄貴が漏らした感想だった。

いつも以上にはしゃいでる未衣子をよそに、俺は兄貴に《夢》にまつわる話を始めた。

「兄貴。」「なんだい?」
「俺達の母さんが火星人って事、父さんやお爺ちゃんやお婆ちゃんは知ってるのか?」

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