![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162758719/rectangle_large_type_2_f54069aea83797046498a55f73244167.png?width=1200)
【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《7》
※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
★★★
《転送装置》の行く末は、【パスティーユ】のコックピットの中だった。飛ばされてすぐ、私とマルロは席の上でぎゅうぎゅう詰めになっていた。
挟まれている感覚がして、身動きが取れなかった。
ジェット機は飛ばされているようで。今はオート操縦で固定されている。
合体するまでには、マニュアル操縦の解除をしなければならない。
コックピットは《剛力ガラススフィア》の性質で、操縦席部分は球体になっている。
席の後ろに、人間1人分がギリギリ収まるスペースがある。
マルロは小さいから、ここに居座ってもらうしかない。
「後ろ行って、マルロ。」
「う、わ、わかった。」
マルロは返事をしたが、思うように後ろにいけないようだ。
モタモタしていると、勝手に通信回線が開いた。
勇希兄ちゃんの怒鳴り声だった。
『何やってんだよ未衣子!そいつなんか置いとけよ!』
「敵のターゲットはマルロっぽいのよ?あのままだとやられるわ。」
『何でそうなるんだよ?』
「だって、敵の宇宙船の方から直々に申し出てきたからよ。」
私は直近の出来事を正直に話した。
まだマルロは後ろに行けず、コックピットのシートの角に挟まった状態と化している。
和希兄ちゃんも通信に割ってきた。
『未衣子?彼を後ろに座らせたらどうだ?』
よければサイトもどうぞ↓
明日もお楽しみに!