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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】1・捕囚の日《2》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

人員確保が、最大の悩みの種だった。

地球内各地の戦争や紛争の影響で、俺を導いた米軍元中将、ディム・カミング管轄下の部隊は戦場に駆り出されるしかなかった。
となると、宗太郎も関わる日本の正規軍しか、補充できなかった。
自ずから仕掛けに行かない日本だから、正規軍は持て余していた。
正規軍を招いての訓練は、幾度も行われた。
アレックスの開発した試作機を操縦してもらう狙いがあった。

ところが…正規軍のモチベーションは上がらない。
それどころか、やる気さえ見出せていなかった。
訓練に携わった正規軍の兵士が、休憩中の雑談で仲間達に漏らした内容があった。
『今は人工知能の時代だろ?
無人機作って対処したらいいじゃん。何で今更?』
『アニメの見過ぎじゃねぇの?合体ロボなんてパフォーマンスにしか見えねぇよ。』
地球にもそれなりの先進技術の研究が発展しているのは、俺も知っている。アレックスも併用で無人機も開発している。

人工知能は、万能ではない。
人間の思い通りにいかない可能性も存在するからだ。
何度も機器を使用していると、予期せぬミスが起きる時が必ずある。
トラブルの対処をどうするのかが肝心だ。
ビジネスが絡むなら、顧客からクレームが出て、火に油を注ぐ残念な結果になるかもしれない。

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明日もお楽しみに!

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