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【虚構のアイランド】7・セブンスデシション《9》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

解決してネロに元気が戻ればいいと願って。

「まだ、彼の事で引っかかるの?」
私は聞いた。
ネロが現在悩んでいる問題といえば、《一ノ宮輝》関連しかないと思って。
実際、私の答えは正解だった。

「そう、なんだけどよ…。燃華。」
「いいよ。私、パイロット部隊や総指揮官には黙っているから。」
あの報告業務は、アージンさんが遮ったおかげもあるが。
ネロが他人に触れられたくない秘密を、私は隠そうと努力した。
虚像獣の出現がない限りは、ネロの心身が不安定になる確率は低い。

虚像獣よりも、直近の戦闘で出現した黄色のロボの影響が大きいが。
私を信じて、ネロは心の内を打ち明けた。

「燃華はさ、[ノース・エリア]の黄色のロボットに誰が乗っているか、わかるか?」
「わからないかな。そもそも回線に応じてくれなかった時点で、声も聞きとれなかったし。」
嘘はついていない。

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