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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《24》
※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
音量調整に集中がいくブリッジ内のクルー達。
この作業の完了まで、間に合わなかった。
『金星圏メイス、[エクステラ隊]の者達よ!
俺の声が聞こえるならば、今すぐ侵攻を止めろ!』
【パスティーユ・フラワー】から少年の声が流れてきた。
クルー達は調整の手を止めてしまった。
「誰だ…いや、この声は、」
「マルロだ!マルロ・ヒーストンだ!」
幹部達の1人が慌てるように言ったので、クルー達もざわめきが起きた。
『まずは話がしたい!応答できるなら、通信回線を繋いでくれ!
この地球産ロボには、武器を持たせていない!臆する事なく繋いでくれ!』
「いかがなさいますか?回線の準備はできております。」
モニター手前に座るオペレーターが幹部達に聞いた。
幹部達は一斉に顔をしかめた。
彼らが崇めるビウスと対等意識のある[宇宙犯罪者]からの要望。
何かを企てているのではないかと、怪しんだ。
計算高いとされる彼の要求を飲むのか?
幹部達は迷っていた。
しかし、決断を下すまでの猶予は、そんなに残されてはいない。
彼らの1人が、要求を飲む決意の表明を示した。
「ここは、話を聞こう。回線自体は途中で遮断できる。
奴と、地球人の意図を探るのだ。」
「我々に、そのような真似事ができるのか?」
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明日もお楽しみに!