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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《1》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
仕事をしていると、『出張』とか『転勤』等の言葉で、自分の住居を転々とする機会に遭遇する。
これは正規軍でも例外ではない。
『転属』の言葉で、各々の隊員達は古い部隊に別れを告げ、新たな部隊へと移動する。
国境を越えようが越えまいが関係なしだ。
そもそも、豪雨の大災害をきっかけに、地球の『国』の概念が失われた。
陸地の4分の3が豪雨で傘増しした海の中へと沈んでいったのだ。
雨は次第に止んではいったが…雲は晴れず。
残り4分の1のちっぽけな島々ばかり、地球上の各地に残された。
全員が雨の脅威に晒されては、各国の歪み合いなどやってられない。
生き残りの権力者達が、各地の埋め立て地の開発の推進を宣言した。
それ以降、埋め立て地の開発計画は着々と進んだ。
ゴミを焼却してできた灰を固めて、人工の地面を造り上げた。
やがて月日を重ねていき、地球上の陸地は豪雨災害以前の3分の1くらいまで回復した。
正規軍は世界共通の大規模な軍事機関である。
気候の寒暖差とか、生態分布とかお構いなく、全隊員は現地に飛んでいく。
南米地域の部隊所属だった俺も、『転属』の命令が出た。
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明日もお楽しみに!