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【虚構のアイランド】5・フィフスシンパシー《11》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
「ネロ、本当に…体調が悪いとか…。」
「あのさ、燃華。」
ネロが私の心配を遮った。
多少の疲れが残っていても、肝心の本音は打ち明けようとしているのだ。
私が闇雲に手を差し伸べてはいけない。
ネロの話を、よく聞いてからアドバイスでもしよう、と私は考えた。
「燃華はさ、」「うん。」
「あの輝って男、どう思ってるんだ?」
…そんな悩みを、今まで抱えていたのか。
いや、ネロが真剣に悩んでいるんだ。
呆気ないなんて思うと、失礼だろう。
だから、私はネロからの問いに、真剣に答えた。
「脱退して寂しいけど、輝が決めた事だろうし…。アイドルとは別の道に進んでも、私は応援するよ?」
これはネロに聞かれて即興で考えた答えではない。
脱退のニュースを聞いて、立ち直ってからずっと考えていた本心だ。
輝が[ノータブル]という嫌な組織に属したからと言って、真っ向に否定してはいけない。
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明日もお楽しみに!