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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】1・捕囚の日《5》
※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
脅し文句を言っているようだが、声の音量に強さはなかった。
武人もいつも言われ慣れているからか、怯える事はなかった。
「まずは…王子の案件やな。」
「お前との対決の後、かなりメンタルをやられていたようだ。」
「俺も脅した、ってのもある。アイツに謝っておきたいんやけどな…。」
「しばらくは顔を合わせない方がいいぞお前。
お前の噂は、宇宙では持ちきりなんだからな。」
「俺も同じや。だからお前が少し、付き合ってやってくれへん?」
武人もコップのお茶を飲み始めた。
「俺も忙しいし、先程介抱はしたが?」
「ジェームズに頼んだけど、奴も兵の調達で忙しいんやと。」
「お前の選定が困難を極めているからだろう。」
「そりゃあ覚悟決めた奴にしか、機体に乗せられへんから。」
「子供達は…!」
「あの子らは純心や。大人と違って。地球を守る利点を言えば賛同しよる。」
「賢しい子供もいるんだぞ?」
「…もう結果論や。3ヵ月間、あの子らの見張りをする。」
あっという間に、武人はコップのお茶を飲み干した。
「あの子ら…白井家の兄妹についても、相談があるんやけど。」
「戦闘以外でも、俺は面倒見ている方だぞ。部下にも伝えたし。」
「別の案件や。あの子らの家族構成を探れないか?」
アレックスがお茶を飲む動作を止めた。
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明日もお楽しみに!