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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《5》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

教えなかったのだろうか?
それとも開催までの準備が短かったのか…。
金髪の男への伝達が欠けていた。

俺はスッと手をあげた。
1人の中年士官が俺の手に気づいた。

「ラウト、コイツだ。今手をあげた奴。」
「どれどれ…お?」
「…どうも、初めまして。アージン・ビジョウです。」
「俺と同世代か!」
金髪の男は俺の顔を見るなり、テンションをあげた。

「おいくつ、ですか?」
「俺か?22だぜ。」
「俺もそうです。」
「マジかー!オッさんばかりで寂しかったんだよなぁ!」
「お?ラウト、一丁前に言うじゃねぇか!」
この、この、と他の中年士官が金髪の男に軽いプロレス技をかけていた。
かなりの笑顔を見せていた。

正規軍の各地の基地に、若者の入隊はまだまだ少なかった。
身寄りのない施設の子供達から拾い上げるパターンがあるので、引継への影響は少ないが、上層部は若者層からの拒絶反応に困っていた。
待遇を増やしたり、徹底した訓練場を設けたりしても、若者達は来なかった。

長編は、下記のサイトでつぶやき形式で公開中!

明日もお楽しみに!

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