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【虚構のアイランド】5・フィフスシンパシー《8》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

♪♪♪

ネロに強引に連れて行かれた私は、彼と一緒に通路の行き止まりまでやって来た。
正確には『行き止まり』ではなく、頻繁に開閉しない金属のドアの手前である。
そこは通路の間に入った、薄暗い場所だった。
暗がりの『行き止まり』で、既に隠れ場所まで辿り着いた私達。
だがネロはもう少し、自分達の身を潜めようと考えていた。
例の『行き止まり』の隅まで、かなり奥まで入り込んでいた。
「ネロ!こんな所まで来て一体…。」
ドン!と衝撃音がした。
ネロが金属のドアに、強く掌を当てたからである。

私を連れてここまで来る事に、文句を言わさぬ空気が漂った。
ドアと壁がなす角の位置で、私はネロに塞がれた。
側から見れば、ネロが私に迫っているかのようだった。

ネロ本人に、私を襲うやましい心は持っていない。
長い事パイロット仲間をしてきてるので、私はそれを理解している。

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明日もお楽しみに!

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