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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《16》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

俺は異変に気づいた。
何らかの黒い影が、すばしっこい動作を見せつけている。
ソイツは一瞬、俺の視界に入り…。

「ラウト!」
「何だよ!」

ラウトが怒鳴っている時はすでに、俺の身体が動いていた。
ソイツは彼の背後から、ナイフで襲い掛かろうとした。

俺はタックルの技でソイツにぶつかりに行き、仰向けに転ばせた後、馬乗りになって両手首を押さえた。
暴れ続けるので、小型の催眠ガスのスプレーを顔の近くで噴射した。
ソイツは、眠りについた。
寝息を立てたソイツを背負って、俺は立ち上がった。

「アージン!」
ラウトが心配してくれたのか、俺に近寄ってきた。
いつの間にか、長いライフルは袋に仕舞われていた。

「大した事はないさ。」
「お前がいてくれて助かったよ。」
「跡をつけられていたようだ…こちらA1。奇襲者を確保しました。ここから離脱します。」
『了解。指定ポイントで合流だ。』

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明日もお楽しみに!

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