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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】2・更改の日《21》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

★★★
引きこもりがちのクーランであったが、『自慢の息子』を捕獲してもらってからは研究所内を歩くようになった。
自室のコンピュータと睨めっこしていた時と大違いで、生き生きとしていた。

そんな彼が現在、司令室の役割を果たす大部屋に立っていた。
司令室なのに1人しかいない。操縦も指揮系統も全て機械が担う為、オペレーターのような人材は必要ないのだ。
中央奥のコンピュータ群に縁を掴んでクーランは立っていた。
彼の視線は目の前の巨大モニター。
4つに均等に分割されており、1名ずつ配置された構図になっていた。全員が、クーランと向き合う状態になっていた。

左上に金星圏メイスの一部隊を率いる兵士、ビウス・エクステラ。
金色の綺麗なロングヘアと端正な顔立ちは、地球人の美形を彷彿とさせた。

右上に土星圏プラドンの一賊団を率いるトカゲ頭の男、トンケ・スパークス。トンケの隣には賊団の参謀であるグロスが怯えた様子で構えていた。

左下には木星圏フォトムの巨人、ヒスロ・インフィ。
クーランの発明した技術により、彼は強固な線で縛られていて、不服そうにしていた。

右下には海王星圏ミラニアの麗人、ニシア・ぺディルド。
水を滴る黒色の長髪と女性と見間違えられる美貌を持つのだが、性別は《オス》である。

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明日もお楽しみに!

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