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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】3・降下の日《14》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

「武人兄ちゃんが来ているかもしれないんですよ!」
『証拠なんてないよ!今は落ち着くんだ!』
私の声が無意識に荒げていた。
それが操縦士さんに伝わり、彼も声を荒げていた。

『どうしたんです?』
誰かが回線に割り込んだ。和希兄ちゃんの声である。
出撃に手こずっているからだろう。
「実は…。」
『すまない君達。連絡漏れだけど、未衣子さんには待機して欲しいと指示があってね…。』
『初めて聞いたぜ!?』
今度は勇希兄ちゃんも割り込んできた。
モニター画面の映像には、3人の男が映っていた。

連絡漏れって…。大事な内容なら真っ先に伝えるでしょ?
「行かせてください。私はもう普通に動けますから!」
『これは司令からの…!』

緊急時になると、通信回線の割り込みが頻繁になる。
アレックスさんからの回線も、もちろん飛び込んできたのだった。
『君達に緊急連絡だ。降下した敵の情報が明らかになった。今からデータを送る。』
アレックスさんの連絡どおり、モニター画面の一部に敵の姿が確認できる映像が流れた。

『…これは!?』
和希兄ちゃんが最初に気付いた。
『直近で戦闘経験もあるから、覚えているだろう?
以前のデータから分析したところ…HRで[宇宙犯罪者]の1人である、マルロ・ヒーストンの部隊だ。』

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明日もお楽しみに!

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