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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】5・遭遇の日《15》
※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
☆☆☆
ジェームズは今、アレックスの研究室に立ち寄っていた。
宗太郎から様子を伺って来て欲しいと頼まれたからである。
「全く…逐一報告しているんだが。」
「あれでも心配性な面もあるからな。俺達の総司令官は。」
アレックスが面倒くさそうに言うと、ジェームズは仕方なさそうに返した。
アレックスは報告業務を怠っていない。
簡単なレポートに纏めて、宗太郎に提出している。
おそらくジェームズの今の行動は、アレックス本人の安否確認目的だろう。
アレックスはそれを感じ取っているので、これに対して反感を持たなかった。
むしろ気遣いがあるだけでも、内心喜んでいた。
『嬉しさ』を表には出さなかったが。
「技術局長で、仕事の量も増えただろう。営業まわりの俺とは違ってな。」
「営業も相当な苦労だろう。お前の相手は日本の正規軍なり、白井家のご家族なりと、一筋縄ではいかない相手ばかり対応しているじゃないか。」
「…感謝しているんだな?」
「そう取りたいなら、取ったらいいぞ。
おもてなしの品は何もないけどな。」
「研究成果だけでも十分おもてなしだろう。」
すると、ジェームズはアレックスの側にギリギリまで近づいた。
本音を聞きたいとなったのだろう。
やられた側のアレックスはびっくりしたが、反応はそれだけだった。
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明日もお楽しみに!