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カルダモンの世界 《植物 研究編》

\音声を聴きながらお楽しみください/

【はじめに】
カレー三兄弟が自由研究として調べた範囲なので、誤った情報が含まれているかもしれませんし、いちいち諸説あるとかも言えなかったりもするかもしれないので、ぜひ広い心で読んで・聴いてください。ご指摘いただく場合
は「優しく」お願いします!

【カルダモン植物研究】

・名前

植物学名:Elettaria cardamomum(エレタリア カルダモムム)
英語名:カルダモン(ヨーロッパの言語は似たような発音)
和名:ショウズク
ヒンディー語:イェライチ
タミル語:イェーラッカイ
カナンダ語:イェーラッキ

※語源:諸説あるが、ギリシャ語のカルディア・アモムムという合成語で、カルディアが「心臓」、アモムムが色々言われてて「完全無欠」「香り高い」「温める」とか、正解はわからなかったので、Google翻訳でスペルを入力してみたら「 愛 」って出てきました。

ブラックカルダモン/サイアムカルダモンなど、いろんなカルダモンがあるけども、今回は「グリーンカルダモン」をピックアップ。

・属性

ショウガ科の多年生草本
・ショウズク属:グリーンカルダモン (今回はこれを扱います)

※カルダモンの品種はグリーンカルダモンだけでも複数(マラバール、セイロン、マイソール)ある。もともと自生してる自然品種があって、それらから交雑種が生まれてたりしているらしい。おそらく全然追い切れないくらいある。最近は栽培用の品種も出ているらしい。
ショウガ科でおなじみの植物だとショウガとかウコンなど地下茎が食用にされるものとか、ミョウガのように花のつぼみを食べる部分など色々ある。
で、スパイスのカルダモンの場合は果実を乾燥させたもの。

▼ グリーン以外のカルダモン
・アモムム属:ブラックカルダモン、ネパールカルダモン
・ビャクズク属:サイアムカルダモン、ジャワカルダモン

ブラックカルダモン


・育ち方

原産地:南インド、スリランカ
生産国:緯度15度くらいまでのエリア

生育環境:熱帯地方の標高高め(500m~1500m)の斜面の湿潤林。
気温が22℃程度/湿度が75%
乾燥に弱いけど、水捌けが良くないとダメ。暑さには強めだけど、直射日光は苦手。温度も湿度も安定している地域で育つ。
苗から実が成るようになるまで、数年かかる(昔の本だと4年、樋口さんのnoteだと2年程)。

地域や気候にもよると思うけど、多年生なので、そこからは10年とか実が成る。そして、1年のうち8か月とかで実がなる。高さは2m~4mとかけっこうな高さまで育つ。葉っぱは細長くて、30cmとか50cmとか。

花は白を基調にして、ピンクっぽい筋が入っている、2cmくらいの小さめの花、かわいい。

「カルダモンだもん」から引用

そこからお馴染みの緑のサヤというか実が成る。

日本での栽培は無理そう。いつも参考にしているマルシェ青空さんのサイトでは「結実したらドヤ顔で写真メールしてください! 栽培難度Sクラスの植物です。笑 カルダモンの収穫に成功したら「マニアックマスター」で、どんな植物でも栽培出来ますよ。」って書いてあった。

・花言葉

「わがままな思惑」
爽やかな香りで緑色、だけど中の種は意外とグロいから腹黒いイメージ。
育つ環境の制約が強いわがまま感。

…というのは長男の創作で、一般的なのは
「隠れた美点」「燃える思い」

・使われ方

カレー以外にも、紅茶、コーヒー、焼き菓子、ピクルス、漢方薬、等々
インドだけじゃなくて、アラブ、北欧、東洋、で使われている感じ。

・成分

保存環境によって大きく左右されるらしいが、
精油成分の40%くらいは、テルピニルアセテート(酢酸テルピニル)→ スッキリ系のシトラスっぽくもありハーブっぽさもある香り
30%くらいはシネオール(1.8-シネオール)→ ユーカリの主成分、これまた爽やかで鼻に抜けるミントっぽさもある
その他は、ちょっとずつ、酢酸リナリル、リモネン、サビネン、等々

・効能

テルピニルアセテート:消化促進。腸内にたまったガスを取り除く。
症状改善)胃もたれ

シネオール:殺菌。抗炎症。血行促進作用。
症状改善)風邪、気管支炎、口臭改善

酢酸リナリル:セロトニン(幸せホルモン)を誘発
症状改善)不安軽減、精神安定、リラックス、睡眠改善

リモネン:免疫アップ、リラックス、ダイエット、抜け毛防止


カルダモンの世界 《歴史 研究編》はこちら

カルダモンの世界 《経済 研究編》はこちら


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