集客を高める看板デザインは?のハナ氏。
こんにちは。ハナ氏です。
まずは、なんとなくでもこのページを開いてくださり、ありがとうございます。大変光栄です。
集客を高める看板デザインは?について質問してみました!
昔と今では看板の役割が違い、SNSが普及した現代では目印程度の役割となることが多いのかなと感じました。
看板を目立たせるというよりかは、建物と看板全体でお店のブランディングをみせる。
そして、業態などイメージに合ったフォント選びがとても重要なようです。 少しでも、これからお店づくりなど検討されている方の参考になりますと嬉しいです。
ハナ氏:とあるサイトで、「入店に繋がるように目立つ看板を設置したい。集客を上げる看板をつくるポイントが知りたい」っていう質問を見かけたんですけど・・C.D.WORKERSって店舗設計の依頼も来ると思うんですけど、その時ってやっぱり看板も含めて設計とかデザインってするんですよね?
ボス:うん、やるね。
ハナ氏:テナントでお店がいっぱい並んでる場合や、1店舗1棟で構えてる場合などあると思いますが、それぞれでポイントがあるのかな?と思って。
ボス:ポイントはもちろんあるんだけど、この話を聞いた時に、昔と比べて集客方法が変わってるなと思って。例えば、今だとSNSが多いじゃん。SNS見て、そこをめがけて来る人というのがいるからさ。
店舗の外観、看板のデザインっていうのが昔に比べて 大きく変わったなと思ってて。
よくサイトとか調べると、文字の大きさとか色合いとか、そういうので目立つようにって書いてあったりするんだけど、そんなデザインって最近ないよね。
ハナ氏:確かに、さらっとおしゃれな感じで書いてあるところが多い気がしますね。
ボス:だから、昔のそういう考えじゃなくて、集客方法がなにかによってそこに適したデザインというのを考える必要があるかな。
テナント入りだったら、自店舗の両サイドとか、その通りがどういうデザインが多いのかいうのは、気になるよね。
それに、まち並みを崩しちゃいけないところもある 。
そういうところに、なにか違和感出せば、すごい目立つというのはあるんだけど・・それをやると全体的にきたなくなっちゃうから、あえて調和をさせるというかさ。
逆に、あんまり店舗がなくて、もしくは、まわりもバラバラしたデザインが多いんだったら、あえて違和感を出すっていうのも間違いではないと思うけど、ここは 立地条件によるかなというところかな。
ボス:簡単に言うと、”シンプルに” ”簡潔に” ”明瞭に”というのが基本だよね。
あとは、建物でみせるのか、ファサードだけでみせるのか・・この辺も関係すると思うんだけど。なんの業態をやっているかで、その業態のデザインをすれば、看板というか、ファサードデザインだけで半分もう済んでるよね。
例えば、お寿司屋さんとか日本料理屋さんだったらさ。閉鎖的で、のれんがあって小さく名前があって。これだけで美味しそうに思っちゃうもんね。
逆にカフェだったら、ガラス張りで中がパーンと見えて。人がいっぱいいてという。少しおしゃれな感じがいいし。
純喫茶だったら閉じちゃう。小さい窓がいっぱいあってね。
だから、業態によるスタンダードと言われるようなファサードデザインっていうのは、なんとなくあるから、それで半分看板は済んでるっていうのはあるかな。そこに対して、ちょっとでも個性を出すんだったら、なにかの違和感を出すっていうのがいい。
質問には、看板って目立つことが必要ってあるんだけど、例えば、白い壁に対して、かなり白に近いグレーとかの文字を入れるとほぼ見えないよね?でも、あえてそういうデザインをする時もあるんだよ。それってなにをしているかというと、注意深く見てもらうということをしているんだよね。
これは、知り合いの広告代理店の方が前に言っていたんだけど、駅歩いていくと、大体ポスターとかって人の視界の中には2秒ぐらい見えるらしいんだよね。その2秒で、ちょっと目をとめてもらうっていうのが必要。でもそれは、視界に入ってから2秒だから、普通に生活していてなにも意識してない時に、パッと目が動いて1か所に止まるのは、大体0.3秒ぐらい。その間になにかアイコニック的な象徴的なものをつくっておかないと、立ち止まらないというか。それが看板なのか、建物全体なのかによって変わるかなと思うから。新築とかだったら、建物のフォルムからつくれるからさ。そこでデザインすればいいし。テナント入りだったら、その業態がなにかというところと違和感を出していいかっていうところ。というのは考えてやるべきかな。
文字を文字としてデザインしないというのも重要だと思うから。
文字 = 読むんじゃなくて、文字は絵としてみせるというのも大事だよね。マルジェラとかのロゴもさ よくわかんない・・ロゴって、そういうパワーがあるから、ロゴを主張するもいいし、なんか文字をつらつらと書くんだったら、 人って15文字ぐらいじゃないと読みづらいからさ。それより書くってなると、それはもはや絵だよね。で、その時のなにが大事かというと、フォントだよね。色々なフォントを組み合わせて、1枚の絵として看板をデザインする。そこの背景には建築がある。その建築と文字をうまく組み合わせて若干の違和感を出してあげると、目にとまるかな。あと、できるんだったら奥行きを出してあげるのとかもいいよね。
works「ROOM」さんとかそうじゃん。箱型のファサードしているじゃんね。あれは、奥行き出して、まずフォルムで目をひかせるっていう。
「ROOM」っていう文字は、もちろん1発で視認ができる4文字だし、そこの下につらつらと文字が書いてある。あれはもはや絵だからさ。背景に蛍光管が何本かあって、あれも建築と文字とガラスを組み合わせて奥行きを出した デザインという感じだよね。
逆に、 works「EWALU」さんは、田んぼの真ん中にぽつんとあるからさ。
あまりにも田舎のようなデザインをしちゃうと、馴染んでしまうから。馴染むはもちろんいいんだけど、業態が米粉パンだからさ。ちょっと目立つような デザインを施したっていう。
”シンプルに” ”簡潔に” ”明瞭に”つくるっていうのを大前提として、なにに対して違和感を出すのか、なにに対して違和感を出しちゃいけないのか。整理整頓してあげて、デザインするとうまくいくんじゃないかなと思うかな。看板ないところだってある。C.D.WORKERSにも看板ないでしょ?
看板ないけど、壁のかたちで ”これなに?” みたいな。それってなんとなく 違和感だよね。
ハナ氏:看板じゃなくて、その店舗のファサードとか建物全体でみせるっていう話ですよね。それはそうだなと思いました。
看板をつける位置とかはあるんですか? ここにあるといいとかって・・ 建築と合わせて考えていくんですか?
ボス:建築のバランス・・ 基本的に余白をどこまでつくるかというのは基本じゃん。文字とかロゴとかを置いた、四方にどれだけの隙間があるかっていうのが重要だから。そこは違和感を出さないようにしているよね。
それこそ、目をひきたいんだったら、この前の千と千尋の神隠しの話じゃないけど、文字を逆にしてみたりとか。そういう業態だったらね・・そういうのはありだよね。
ハナ氏:たしかに業態で全然変わりますね。看板は・・
ボス:そうそう。フォントだってかわるじゃん。日本料理店に、ものすごい細いゴシック系でやったらおいしそうじゃない。
ハナ氏:確かに和を連想する明朝体の方がいいですね。
ボス:だから、フォントはめちゃくちゃ重要だよね。内観も外観も合わせてね。最終的な結論づけとしては、フォントかもしれない。だから違うフォントと組み合わせて、一つの絵にするっていうのは大事だよね。
うちのC.D.WORKERSのロゴだって、フォント変えてあるじゃん。”C.D.WORKERS”と”NAGOYA”で。
ボス:店舗の外観は、なんとなく建築が半分、グラフィックが半分という感じ。写真で撮るということは建築を撮るというのももちろんそうなんだけど、なにかグラフィックを撮るというふうに考えた方が自然だよね。
今回の話はどう思った?
ハナ氏:そうですね、看板はお店を探すためのものという感じで・・どちらかというと。
看板を見て、そこまで、ここに入る・入らないは決めないというか。
事前にSNSとかで調べて 、“あそこにある”みたいな”目印”のイメージだったんですけど。
集客力を上げるっていうところでは、看板の位置とか場所とかも重要だとは思いますが、建物の全体のバランスとかそういうのでみせるということ・・確かにそれは納得しました。
ボス:そうだよね。ある程度、行くところが決まってっていうのが多い。
行ったときに、ここだってわかる。だから、10メートル、20メートル手前で「ああ ここかも」って思わせるのが大事じゃん。
自分の思い描いている、そのお店の像・・ ブランディングを受けて、おしゃれなカフェとか、ゆったりした空間とか、高級なお寿司屋さんとか。
遠目から見て、あそこだけオーラ違うよねって雰囲気を出さないといけないわけだから。全体で建築とグラフィック関係を遠目から見てもなんとなく雰囲気をわかるようにした方がいい。
看板は”読む”っていう作業じゃないんだよね。っていうところじゃないかな。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひYouTubeをご覧ください▾
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名古屋設計事務所 愛知設計事務所|CURIOUS DESIGN WORKERS