浦島太郎
以前、「桃太郎のここがおかしい!」
といった旨のコラムを書きました
それを遥かに凌ぐおかしな昔話があります
「浦島太郎」、あれはおかしい
わかってます。野暮です。皆まで言わないで
そもそもあの話の教訓とはなんなのでしょうか
ダメと言われた事はしてはいけないとか?
世の中にはこんな理不尽な事もありますよとか?
どれもしっくりこないんですよね
なんならもう
「いじめられてる亀は助けるな」
これが一番しっくりきます
それくらい亀も乙姫も理不尽
浦島太郎も一緒に亀をいじめてたなら
あの仕打ちもわかります
けれども彼は亀を助けた側の人間であり
罰を受ける謂れなんて微塵もありません
なのにあの仕打ち、意味がわからなすぎる
砂浜でいじめられてる亀を助けて
竜宮城で呑んで騒いで、玉手箱をもらって
いざ、陸に上がった時に
700年経っていましたとなれば
もう、竜宮城お客様サービスセンターに
即刻鬼電で決まりですよね
そもそも、亀も連れて行く前に説明せえやと
「今からお礼に竜宮城へお連れしようと
思うのですが、向こうの3年はこっちでいう
700年なんですけど、どうします?いきます?」
それ誰が首を縦に振るねん
最悪、遅くともクレーム覚悟で
竜宮城出る前に乙姫がしたらいいのに
したらば、浦島太郎にはまだ
竜宮城に残るという選択肢が残されていたのに
当の乙姫が放った言葉と言えば
「この玉手箱をさしあげます
ただし、決して開けてはなりませんよ」
どういう事、中身はなんなん、説明してくれ
もう居ても立っても居られず
「浦島太郎 理不尽」でググったら
なんとあの話には続きがあるらしい
もしかしたらこのモヤモヤにちゃんとした
理由付けをしてくれるかもしれないと
ワクワクしながら読みました
「玉手箱を開けて、歳を取り
やがて鶴になった浦島太郎は
乙姫様と結ばれましたとさ、めでたしめでたし」
いやバッドエンドやないかーい
終