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【おめでとうコメントは固く辞退させていただきます】



へその緒(?)を二重に首に巻き付けて、仮死状態で生まれた
真っ青な顔をして最初、おぎゃあとは泣かなかったという
先生が足首をつかんで、さかさまにつるすように持ち上げて、ほっぺをパチンパチンとたたく
背中もどんどんとたたく
タロットカードのつるされた男のような状態で。。。
少しすると、息を大きく吸っておぎゃあと泣いた



それが昭和39年10月18日日曜日の事


時刻は午後2時20分
母は東京オリンピックを見ているときに陣痛がきて、階段を上っているときに破水していたと話してくれた
それが特に何か大きな病気をしたわけでもなく、親に迷惑をかけるようなこともなかったはずだ

60年生きた

10年前に両親は二人ともいなくなってしまったので、聞くこともできないが、私の還暦は50歳の時にも同じように味わった
施設で暮らす母が急逝し、3匹いた猫も次々といなくなり、とうとう父もいなくなった
たった1年半の間の出来事だった
だから、必要なものが一瞬ですべてなくなり、なんだか生まれ変わったような気がしていた
もう一度人生を0歳からやり直しているような感覚だ
今年はとうとう一回りしたなという感じがする


今年は記念年でもあり、何となくFacebookのお知らせを拒否しておいた
おかげで親しい友人たちだけからお祝いの言葉や、品物、時間をもらい、ノンストレスで過ごすことができた
それはまだ、これからも続くので、楽しみだ

10月ももう今日で終わるというのに、私はまだ半袖を着ている
変な天候だ
明日からは長袖を用意しよう
大好きなバスクを着よう
人生100年時代
定年したらあれやろうこれやろうなんて全く思っていない
やりたいと思ったらすぐに実行する
行きたいと思ったらすぐに行く
動けなくなってからでは遅いもの

離婚して30年
この30年間もいろいろあったが、概ね幸せだったに違いない
そう思えるよう暮らそう
これからもずっとみんなと仲良く暮らしていけたらいいな

そして、この世に生を受け、ここまで育ててきてくれた両親には、感謝し、これからも心の糧となり、誕生日はありがとうを言う日にしようと思う

...と思って覚書をした

30歳の私


2024/10/31