出戻りぱんだのおはなし・番外編
飼育員さーん、やほー!!\(*ˊᗜˋ*)/♡ヤホー
長く続いた雨もやっと降り止んで、待ちに待ったお散歩日和がやってきたー!と思ったら・・・・・・
二回目の新型ウイルスのワクチン接種で無事に撃沈したぱんだだよ_(-ω-`_)⌒)_
一回目の時も37.6度の発熱と頭や腕の痛みはあったけど、微熱や頭痛はいつものことだし、特に騒ぐような副反応ないなーって思ってたの。
だけど二回目はなかなかだったね!
正直ちょっとナメてた(๑>ڡб)☆
そんなわけで、お散歩にいけない気晴らしにぼちぼちおはなしでも綴ろうと思います。
今回は出戻り語りを書き始めたきっかけとか、筆が止まってから再開に至るまでなんかを書こうかなと思ってるよー!⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
いきなりですが、こんな謎生物にもお友達がいます。
自分のおはなしじゃないので深くは触れませんが、そのお友達がとっても悩んでいたのです。
ぱんだにできることはないかな?
出戻り語りを始めたのはそれがきっかけでした。
ぱんだはそのお友達と、直接会ったことはありません。こんな時世じゃなければ、もしかしたら会えていたのかな。
今となっては物理的な距離がありすぎて、気軽に誘うことも出来なくなってしまいました。
会ったこともないのに、どんなに耳触りのいい言葉を並べたところでそれは単なる綺麗事でしかないな、とか。
悶々と考えて、考えて。
そんな時にパパを見ていて思ったんです。
お友達が不安に思ってることと、パパに起きたこと。
同じ症状じゃないけど、ちょっとだけ似てるのかなって。
当事者じゃない、痛みも不安も何一つ共感できないぱんだが取り上げていいものか少し悩みました。
悩んだけど、当事者じゃないから見えるもの、感じるものがあるんじゃないかな。
サポートする側からみた『病気とその後』を読んでもらえたら、少しは心が軽くならないかな。
お友達のまわりにもありのままを受け入れて、変わらぬ関係でいたいと願う人たちがいるんじゃないかな。
読んでもらえるかなんてわからないのに、そんな軽はずみな気持ちで書き始めたのです。
ちょっと誤算だったのは、主観はあくまでもぱんだ。
俯瞰で書いたとしても、スポットを当てるのはぱんだ自身としてしまったため、思うように文章を組めなかったことです。
書いては消し、書いては消し・・・・・・。
実生活でも、昼夜問わず目を離すと徘徊するパパのおとも、慣れない介護に疲弊するママのサポート、やりたいことが沢山ありました。
パパが不安な時間を過ごさぬよう、物音に敏感になりました。
ママがしっかり休めるよう、夜眠るのをやめました。
ママが起きたら入れ替わりでぱんだが寝ます。
そんなぱんだに、ヒーローさんは相も変わらず寄り添っていてくれました。
滅茶苦茶な生活に巻き込んでしまいました。
何度心の中でごめんなさいを繰り返したかわかりません。
慣れない生活の中、元番さんが倒れ厄病神と罵られたり、幼少期の体験を思い出したり、気付かぬうちに少し許容量を超えていたんでしょうね。
いつからだったか、眠りにつくと怖い夢を見るようになりました。眠るのが、怖くなりました。
目覚めた時にちょっぴり寂しさが募るけれど、朝日が昇る時間を迎えヒーローさんに包まれたまま、知らぬ間に眠り落ちる瞬間が好きでした。
今もあの時間が、あの瞬間が恋しいです。
だけど眠ると、彼を裏切ってしまうのです。
どんなに抗っても、逃げようとしても、結果は変わらないのです。
そんな日々を繰り返しているうちに、手足の痺れや耳鳴りが止まなくなりました。それから、人の話し声や物音が過剰に反響して大きく聞こえるようになりました。緘黙症も再発してしまいました。
内科や耳鼻咽喉科にはかかりました。
どちらも心療内科を勧められました。
過去にも心療内科にかかった事があります。
当時も緘黙症のため上手く喋ることが出来ず、担当の医師から治療する気がないのなら時間の無駄だから来るなと言われたのを思い出します。
元に戻せないなら、もういっそ壊して消してしまおうかと思いました。
だけどわたしはヒーローさんと約束したんです。
いつか訪れる彼の最期の日、わたしは誰よりも笑顔で彼を見送ると。
これを書いている今も、頭の中はクレヨンでぐちゃぐちゃと乱雑に塗り潰した画用紙のようです。
ゆっくりと時間をかけて言葉を探しながら書き綴っています。
いつか高圧洗浄機で頭の中を綺麗にお掃除できた時、これを読み返してぱんだは何を思うのでしょう。
今はただ、この真っ黒な紙面に傷をつけて隠れている言葉を見つけてあげたいと思っています。
お友達の力添えになればと始めたこの出戻り語りも、気付けばただの独白となってしまいましたね。
わたしはどこまでも自己本位な生き方しか出来ないんだと思い知らされます。
だけど、それでも。
『約束を果たすために死なない』から『約束を果たすために生きたい』と思えるようになったから。
少しでも、彼が好きだと言ってくれたわたしを好きになってあげたいと思えた心のままに、そっと自分を見つめてみたいと思います。