真夜中、濁ったこころのうち
自分のことを諦めたら楽になった。
普通の人生、幸せに見える人生。
結婚して子供を産んで家族を作る人生
仕事で社会に自分の居場所と存在意義を作る人生
自分の好きな事を仕事にできる人生
他にも色々な形があるだろうけどわたしが想像していたかたちはだいたいこんな感じで、真っ当に生きていれば誰か一つの道には進めると思っていた
好きなことを仕事にするのは、何が好きかもよくわからなくて高校くらいには諦めた
結婚できたらそれはそれで良かったし、できなくても仕事を頑張って好きなように生きれると思ってた
年を取れば取るほど、自分の限界を知る
頑張っても努力が報われないことがあることもわかる
勉強すれば結果が出る世界にはもういない
無理かもなと思っても、希望を持てたから頑張れたんだと思う
けど現実と理想のギャップにどんどん追い詰められる
自分を諦めきれなくて病んだ
自己肯定感が死ぬほど低いくせにプライドが高い
落ち込んでも何とか浮き上がって、外見も内面も病んでない側の人間に擬態した
マイナスからゼロに戻ることもできなくなって、それでもまだ自分を受け入れるのに時間がかかった
やっと自分を諦めた
全部がどうでもよい、他人に迷惑をかけずに生きるために働いて普通の人間に擬態する
本当にそれだけで、全部がどうでもいい
死ぬまでの恐ろしく長い時間をなるべく感情の起伏がなく、存在感もなく、誰にも迷惑かけずに何とか終えたい
自死するのには、他人と家族に迷惑をかけすぎて死んでも心を病みそうだし、失敗しない補償がないのがなかなかハードルがたかい
生きることに執着はない
私に対しても諦めた
どうにかなりたいけど、どうにもならないのは知っている
悲しいけどこれが現実
お母さんに対してだけ、申し訳なくて情けない