なぜブレインストーミングは効果的でないのか
皆さんがよく行なっているであろうブレインストーミング(以下ブレスト)
ブレストは1953年にアレックス・オズボーンによって考案された方法で、今では様々な企業や組織に導入されている方法でもあります。
しかし、現代の科学で見た結果「効果がない」という報告が多々上がっているんです。
そこで今回は
・ブレストが効果がない4つの理由
・いい会議にするにはブレストではなくブレインライティングをしよう
この2つについて詳しく解説していきます
会議(ブレインストーミング)が効果的でない4つの理由
①リンゲルマン効果が働く
リンゲルマン効果とは、多くの人が参加するとサボろうとする心理効果のことです。つまり、会議に出席する人が多いほど責任感が薄れ、「あいつが発言するから大丈夫だろう」と考えてしまうということです。
これは誰もが感じたことがあるだろう、心理だと思います。言うなれば、大勢で会議すればするほど他人任せな人が出てきてしまうんですね。
②生産性が低い
当然ですが、発言する人以外は聞く以外何もできません。
これは、参加する人が多ければ多いほど全体の生産性が低下することに繋がります。むやみやたらに参加人数を増やすと、他人任せになるだけでなく生産性も下がってしまうのですね。
③評価懸念の不安
人は誰しも「こんな意見を言ったらバカにされるんじゃないか、そんな意見はあり得ないと言われたらどうしよう」といった不安を抱えています。この不安を抱えていると、会議をしてもいいアイデアが出ずに終わってしまう可能性が高まります。
こういった不安が大きいほど、会議中の発言が減ったり、偉い人には反論しないなどの悪影響が生まれてしまうのです。
④アイデアの質が落ちる
実は、長年の研究により「大勢で考えるより一人で考えた方が量も質も良くなる」という結論が導き出されているのです。
1963年ミネソタ大学心理学教授マーヴィン・デュネットが集団と個人でどちらの方が優れたアイデアを生むか?を調べた結果、以下の3つの結論が導き出されました。
結論❶参加した24組のうち23組の人々が集団よりも個人で考えた方がたくさんのアイデアを生み出した。
結論❷個人と集団でアイデアの質に差は見られなかった。
結論❸4人よりも6人、6人よりも9人の方がアイデアの質と量ともに低下する。
驚くべきことに、これ以降40年以上に渡って様々な研究が続けられたのですが、上記の結果は変わらなかったことが確認されています。
これらの4つの理由を見る限り、今まで良いとされてきた会議(ブレスト)はむしろ悪影響を及ぼしているかもしれません。しかし、今紹介した4つの要因を防げる会議なんて存在するの?そう思いますよね。
これらの問題を全て解決する方法、それがブレインライティングです。
ブレインライティングで会議することで37%もアイデアの質と量がアップしていたことが分かっているんです!
ではブレインライティングとは何か?紹介していきます
ブレインライティングとは
ブレインライティングとは、簡単に説明すると「話し合わない会議」のことです。どういうこと?と思った方もいるかと思うので、具体的な方法具体的なステップに分けて説明していきたいと思います。
(今回はテキサス大学が考案した方法をアレンジして解説しています)
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