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4年ぶりのパリで見たもの感じたこと

去年の11月から恒例になりつつある弾丸1泊旅行に行ってきた。今回はパリ。
今回の目的はロンドンで仲良くなった友人を訪ねること。駐妻である彼女の旦那さんがパリ転勤になりパリで1年程過ごしている彼女だが、今回ご実家の都合で日本に本帰国することになったのだ。

予約するのを延ばしていたらユーロスターが高くなってしまった。その反面飛行機は往復で70ポンド位(1万円ちょっと)だったので不便だが飛行機で行くことに。(自宅からユーロスター発着駅のセントパンクラスまで近いので、飛行機だと倍くらいの時間がかかってしまう。ルートン空港で待っている間にユーロスターなら着いていただろうと思うほど。

パリに到着した時にはもう夕方になっていた。パリ市内行の電車のチケットを買おうと並ぶが自販機の殆どが整備中でクローズ。なぜか使える機械まで、整備中の機械と同じ列というだけの理由(推測)だけでクローズされていてえらく時間がかかった。

整備中の機械を止めるのは分かるが、隣は正常作動してるんすよ。なぜそれまでクローズする?


他のおじさんも「あれは動いてるのに」と文句言ってる。長蛇の列でした。


空港では英語、中国語表示も増えた!昔(30年前)は英語表示も無かったような。


空港からまっすぐに向かったのは4年前に火災にあったノートルダム寺院。(ちなみに空港から街へ向かう電車RER B線は超治安が悪いという記事も見かけたが、割と普通でした。でも私が普段ロンドンでそういう雰囲気に慣れているからかもしれない)

お花屋さんきれい。

ノートルダムは静かに傷跡を癒しているよう。それでもなんて威厳に満ちて美しいんだろう。

静かに傷跡を癒すノートルダム。威厳に満ちて美しい。


でも横から見ると工事中のタワマンのようです。


ノートルダムをゆっくり見られる観覧席のようなものが設けられていた。ここに座って20分位、見とれていた。

段差のある観覧席が設置されていた。心憎い演出。


観覧席に座って見てる人たち。


でもここがきっと一番の特等席。

ノートルダムの隣の橋のベンチに座ってお話もせずにずっと寺院を見ていたおば様二人組。きっと地元の方なんだろう。私の様な観光客と違い、生活の中にノートルダムがあり、心の支えにしていた方達なのだろう、と想像。毎日来ているのかな。ずいぶん長い時間ここに座っていらした。


ノートルダムが大好きな私は4年前にもここを訪れたのだが、その時は時間がなくて外から見ただけだった。その3週間後に火災が起きた。ショックとともにあの時、内部を見ておかなかったことを深く後悔した。

パリ市庁舎。ああ、そういえばパリオリンピックは来年だった。


きれいな夕焼け。


市庁舎を横目に見ながらマレ地区のBHVデパートへ。どうでもいいけどパリに着いてから2時間の間に故障しているエスカレーターを3台見た。まあこの緩さも好きなんだけど。

エスカレーター故障中

その後は歩いて友人の家へ。

カフェに造花を飾り彩るのが流行りらしい。ロンドンでもたまに見かけるけどパリ発だったんだね。
オリエンタルフードはどの店も行列

その夜は彼女お勧めの近所の安くて賑やかなブラッセリ―で夕食。実は彼女の身の上に予期せぬ事態が起こり、急に忙しくなってしまったのでなるべく邪魔をしたくなかったのだが、このブラッセリ―ではゆっくり話ができてよかった。

うぉーい、久しぶり〜♫

いつも通りホテル代をケチり、中心地から少し離れたホテルに宿泊。そこに直行するバスに乗ろうとするも、ロンドンと同じくバンクカードをタッチするだけで乗車料金を払えると思いきや、全然通らない。アタフタしていると、若い運転手さんが「いいから」と乗せてくれた。あら優しい。

バスはどんどん北へ北へ。私のホテルは終点から徒歩数分で、その頃には乗客が私一人になっていた。ちなみにこの辺りはあまり治安の良くないエリアらしく、人通りも少なく少々やさぐれた雰囲気が漂っている。
降りようとすると、運転手さんが「どこのホテルなの」と聞いてくれた。ああ、そんなに遠くないね、と一度バスを降りて歩き始めたが、気が付くとバスが私の隣をゆっくりと並走してくれている。そのうち止まり、ドアが開いて、彼が「乗ってけ」と手振り。あら、もしかしてホテル前まで送ってくれるの?いきなりバスがショーファー化?と喜んで飛び乗る。

しかしそこまでは甘くなく、それから間もなくバスがUターンできる地点まで来ると降ろされた。まあ、それでも気持ちが嬉しい。お礼を言って暗い道を歩き出す。少々ビビりながらも、ホテルはすぐに見つかった。

今回のパリ旅は友人に会うのが目的だったので、特に予定も決めていなかったのだが、前述したように彼女が急に忙しくなってしまったので翌日の午前中は一人でぶらぶらすることに。とりあえず前日乗った路線の逆方向のバスに乗り、パリのセンターを目指すが、途中でモンマルトルを通ったので降りてみた。ちょっとぶらりとするつもりだったが、モンマルトルって坂だったね…割と良い運動になった。でも朝の清々しい空気の中、まだ観光客も少なく前回(やはり20年以上前)来た時とはずいぶん印象が違い良い朝の散歩ができた。

カッコいいフェラーリがいたよ。

パリではマレ地区をぶらぶらしたり、またノートルダムを見に入ったり。

ヴィクトル・ユーゴ―記念館を観に行ったときにヴォージュ広場にいたおじさん。普段はこういうところでは買わないのだけど、おじさんが可愛かったのと画風が好みだったのでつい買ってしまった。


その後彼女の家の最寄りの駅でメトロを降りると、ポンヌフの案内表示が見える。(カラックスのポンヌフの恋人、懐かしい)近くらしいので歩いて行ってみる。

この辺り、変わったなあ!パリがこんな近代的になるなんて。

ヴィトンには巨大ヤヨイ様も。この辺りではバンドが演奏していたり、活気があった。

4年前に来た時は、イエローベストデモの直後で街中ではお店のガラスが割れていたりの痕跡がところどころに見られた。治安も悪い印象で、メトロの駅はタイルが剥がされたまま放置してあったりと、なんとも言えない殺伐とした雰囲気が漂い、同行した人と「パリ終わってるね…」と言い合ったものだが、来年のオリンピックを控えて、街が再開発され明るくなり、治安も向上したように感じた。


友人のお家で夕食をいただき、おしゃべりに花を咲かせた後、またシャルルドゴールへと戻る。(ロンドンは小さなルートン空港からだったのでその感覚でそれほど時間の余裕をとらず行ってしまったが、シャルルドゴールは巨大!超分かりにくいし、例によって行列のパスポートコントロールはブースは沢山あるのに2つしか開いていないしで、飛行機に乗り遅れるかと思った…。後で知ったがシャルルドゴールは世界でも一、二を争う悪名高きワーストエアポートだった。シャルルドゴールご利用の際は時間に余裕を持つことをおすすめします。

ロンドンの家に着いたら、前日家をでてから戻るまで36時間くらいの弾丸旅行だった。忙しかったが行って良かった。何よりも友人と会えた事、そして4年前に悲しい印象だったパリのイメージがまた上がってよかった。日本にいたころ畳の上で憧れ続けたパリ。今はこんなに気軽に行けるようになったけど、いつまでも素敵で、ちょっと上から目線のパリでいてほしい。

パリで感じた事:
1.ノートルダムは療養中でもやっぱり綺麗。美しい。
2.4年前にも感じた事だが、アメリカ資本のチェーン店が増えた!30年前は、プライドの高いパリのシャンゼリゼ通りにディズニーストアやFive guysが出店するなんて、思ってもみなかった。
3.アメリカ系だけでなく、今回はトレンディ系アジアンレストランやバブルティーのお店も増えたと思った。そして、行列ができているのはアジア系レストランばかり…。多国籍なお店が増え、世界のどこにもあるチェーン店が並び、パリらしさが失われるのは少し寂しい気もするが、これも時代の流れ。住んでいる人には便利になって良い事だろう。

そんなこんなでした。3月初旬に行ったのに、この記事書いたの2か月後。次からはもっとさっさと書こう…。


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ケロヨン
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