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北国へ
きたの遠くから呼ぶ声に応えて、
緯線の結界を突き抜ける高速に乗って、
所期のようにひんやりとした境地を踏む。
同じ我々の大地を照らす恒星だが、故郷と異なる温度。
同じ輝きの光でも、ふるさとのひどい暑さに反して、
涼やかな薫風と共に肌を柔らかく撫でる。
北国の夏は、こんなにのんびりとほとぼり。
お涼みが、わたしの心に沁み入っている。
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きたの遠くから呼ぶ声に応えて、
緯線の結界を突き抜ける高速に乗って、
所期のようにひんやりとした境地を踏む。
同じ我々の大地を照らす恒星だが、故郷と異なる温度。
同じ輝きの光でも、ふるさとのひどい暑さに反して、
涼やかな薫風と共に肌を柔らかく撫でる。
北国の夏は、こんなにのんびりとほとぼり。
お涼みが、わたしの心に沁み入っている。