どこかの誰かのジャック・オ・ランタンへ
note歴5年弱。
ブログ的文章を書くのは最近ずっとここですが、noteを始める以前はアメブロをやっていました。
アメブロを始めたきっかけは退職と渡米。
仕事を辞めたことで、自分の中で何かが大きく失われたような気がして、それを埋めるように始めたのが半分。
期間限定アメリカ生活という、どう考えてもワクワクしかない日々を記録しておきたいという気持ちが半分。
そんな理由のせいか、それなりの情熱を持っていて、初めの1年は(多分)毎日何かしらの文章を書いていました。仕事をほとんどしてなかったとはいえ、我ながらすごいな、と今では思います。
そんなアメブロも、アメリカ生活2年目で少し落ち着いたことと、次男妊娠時の悪阻がひどかったせいもあって次第に更新頻度が落ち、日本帰国前に更新ストップ。その後は、今の今まで放置していました。綺麗さっぱり存在を忘れて、はや4年…
そんなアメブロについてなぜ突然思い出したかというと、この記事を探したかったから。
ハロウィン間近の今、「そういえば、私、ジャック・オ・ランタン作ったじゃん!しかも、かなり上手かった!!」というのを思い出し、無性に当時のことが懐かしくなったというわけ。
そういえば、特技を聞かれたら、「"ジャック・オ・ランタン作り" って言おう!」なーんて思ってたっけ。多分、まだ腕は鈍ってないはず。
そんなことを思い出しつつ、懐かしく記事を開けてみると、自分でもびっくりするくらい丁寧に書いてあるではないですか。
そこで思い出したのです。ここまで熱量を持ってブログを書けたもう一つの理由、「恩送り」を。
日本からアメリカに移り住んだ先輩方が書き残してくれたブログ、Twitter、Instagram etc.
そういった情報に助けられるたび、「私も、この経験はちゃんと書き残しておこう!いつか、誰かの役に立つかも」と思ったこと。
受けた恩を送る、なんて大袈裟かもしれないけれど、本当に当時はそんな気持ちだったのです。
英語の読み書きは一応できるけれど、母語の情報の方が断然理解も早い。それに、日本人だからこその悩みも実に多い(文化的な面でも、制度の違い的な面でも)。
日々起こる大小様々な困りごとの多くを解決に導いてくれたのは、大抵、日本人が残してくれた情報だったのです。それこそ、免許取得のための情報(実技試験のコースとか)から、日本人の口に合う食料品情報まで、何度助けてもらったかわからない。
今、このnoteは自分の思考の整理やログのような位置付けで使っているということは、過去に何回も書いている通り。
誰かのためではなく、自分のため。
それが良い悪いという話ではないけれど、それとは別のところで、いつか同じような壁にぶち当たるかもしれない誰かのことを時に想像しながら書くというのも、いいのかもしれない。
私にしては珍しく、そんなことを思ったり。
いつか、そんな文章を書きたくなる日がまた来たら、それはきっと恩を送るタイミングなのでしょう。
私が並々ならぬ熱量で描いたジャック・オ・ランタンの作り方も、どこかで誰かの役に立っていたらいいなと思いつつ、4年ぶりの懐かしい記事をそっと閉じたのでした。