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Ringtonsのミルクティーと屋上庭園

ゴールデンウィークは暦通り。
後半の4連休を利用して(義実家への帰省も兼ねて)関西方面に来ているが、子ども達中心のスケジュールとなるので、休みとはいえ、まぁ見事に自分の時間なんてものはない。むしろ仕事をしている時の方が、思い通りに時間を使える。私がとにかく仕事をしている理由の半分くらいはこれかもしれないな、なんてことはまぁさておき。

自分のペースで生活できないと、当然ながらストレスが溜まるし息が詰まる。
もしかしたら私がとりわけダメなだけかもしれないが、自分一人の時間がないと、本当に無理。どこかに逃げ出したくなる。
だから、旅先でもどこでも、何かしらホッと息を抜ける時間を作るようにしている。

とはいえ、子どもとの予定いうものは、そんな大人の浅はかなスケジューリングなど見事にぶち壊してくれるものである。

今日だって車好きな次男を連れて大阪はATCホールで開催されているトミカ博なるものに向かったわけだが、まぁこのくらいだろうと予想していた時間より1時間以上オーバーして会場を出ることになった。
結果、父と長男ペアに数時間次男を預けて作る予定だった一人時間が難しくなり、結局未就学児一人を連れて連休真っ只中の梅田を彷徨うことになったわけである。
トミカを大量ゲットし上機嫌な状態だったので、あわよくばどこかティールームに入って休憩を…と目論んだものの、どこもかしこもウェイティングの長い列。ですよね、はい。わかってました。

でも、ここで諦めてホテルに戻ったら、間違いなくフラストレーションが貯まるということもわかっている。
そこまで馴染みのない街で、スマホを頼りに打開策を考える。
そして自分も満足、子も不満はなさそうな案を思いついたのだ。

阪神梅田本店の1Fには、Ringtonsのティースタンドがある。実は日本では直営店はここだけという貴重な場所らしい(今日、Googleで検索して出てきた情報を頼りにしているので、もしかするとその後増えている可能性はあるが、少なくとも私は関東で出会ったことはない)。
スタンドなので、当然ながらゆっくりと腰を落ち着けられる場所はないのだが、阪神梅田本店のビルには12階に屋上庭園があるということを知っていた。

これだ!という確信のもと、Ringtonsでアイスミルクティーとクッキーを買いエレベーターで12階へと向かう。

初めて降り立ったその場所は、まさに休憩するのにふさわしい場所で、空が近く、風が爽やかで、緑に溢れていた。
人もそこそこいたが、ベンチはまだいくつか空いている。
トミカで遊べそうな一角を見つけ、腰を下ろした。

朝から電車を乗り継いでトミカ博の会場に行き、現地では大量の人に酔いそうにながらも子を楽しめるようあちこち動き回り、また電車を乗り継いで梅田まで戻ってきての冷たいミルクティー。
一仕事終えた後のビールと同じくらい美味しかった。
ビールなら少し蒸し暑いくらいの夕暮れが最高だと思っているけれど、午後4時を過ぎたあたりの5月の空気は、冷たいミルクティーがぴったりだなんて思った。

5月4日、みどりの日。
太陽が少し落ちついた午後の空の下で飲むミルクティー。
多分、明日からも幾度となく訪れるであろう「しんど…」という瞬間に、自分を癒す術としてこの一杯を思い出せたらいいな、と思った。

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