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134回定期演奏会プログラム紹介~アルルの女編~

みなさんこんにちは!千葉大学管弦楽団です。


クリスマスも134回定期演奏会(12/23)も近づいてきましたね。
そこで今回は、プログラムに載せきれなかったジョルジュ・ビゼーによる

「アルルの女」組曲

の小ネタやトリビアを紹介します!「アルルの女」組曲に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

〈アルルってどこ?〉


組曲の題名となっているアルルですが、南フランスはプロヴァンス地方ののどかな街です。アルルと聞くと真っ先にこの組曲を思い浮かべがちですが、かの画家ゴッホが愛した街でもあります。アルルのカフェがモデルとなった『夜のカフェテラス』は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

〈作成秘話①〉


「アルルの女」組曲ですが、もともとA・ドーテの同名の戯曲のためにビゼーが作曲した付随音楽でした。戯曲のざっくりとしたあらすじとしては、主人公の村の青年がアルルで出会った美女に一目惚れ。しかし彼は許嫁がおり、その「アルルの女」を諦めた矢先に彼女が駆け落ちすることを知り、嫉妬に焦がれ自死するという、実はかなりの悲劇です。そしてなんと、実話であったそうです。とてもフランスらしいパッションですね・・。

〈作成秘話②〉


そんなこんなで作曲された劇中曲ですが、予算の関係で編成を小さくせねばならず、戯曲自体も評価は芳しくなかったようです。その後、一部を抜粋して第一組曲を編曲しますが、発表から3年後にビゼーは36歳の若さで亡くなってしまいます。第二組曲は没後に友人のギローによって編曲されたものです。その際、第二組曲第3曲「メヌエット」をビゼーの他作品から借用するなどギローの着想が多く含まれています。

〈組曲トリビア!〉


劇中曲を編曲した組曲ですが、その順番は必ずしも戯曲通りではありません。また、ビゼー、ギローともに別の曲同士を組み合わせる手法を用いているため、曲中でも雰囲気がガラッと変わるところがあります(第一組曲第4曲「カリヨン」第二組曲第1曲「パストラール」(奇しくもメイン曲と同じ題)など)。
この組曲の中で圧倒的な知名度を誇るのは第二組曲第4曲「ファランドール」だと思いますが、この曲の主題の一つ、終盤で金管楽器が演奏する主題はプロヴァンス地方の民謡「三人の王の行進」であり、第一組曲第1曲「前奏曲」にも登場します。一方弦、木管楽器が主に担当するファランドールの主題も、同じプロヴァンス地方の民謡となります。

〈実は・・〉 


そんな情熱的なストーリーを巻き起こすこの女性、一体どんな魔性の美女だったのか気になりませんか?実は、不思議なことに戯曲中には登場人物によって語られるだけで、「アルルの女」本人は登場しません。そんな顔も姿もわからない女性によって、主人公は狂い踊らされていく…それを見ている観客は、「アルルの女」に、自分にとっての理想のファム・ファタル(仏語:男を破滅させる魔性の女)を見るのかもしれませんね。

さて、いかがでしたでしょうか。「アルルの女」組曲はなかなかに濃い物語を感じさせながらも、それだけでなくプロヴァンス地方の田園を想起させるような曲や登場人物の郷愁を味わうような曲など、いろいろな要素が散りばめられている名曲です。都合上こちらとプログラムで内容を分割してしまっていますので、この記事を読んで興味を持っていただいたら、ぜひ当日も八千代市市民会館に足をお運びいただけると嬉しいです。この組曲を聴き、皆さんはどのような「アルルの女」を思い浮かべるのでしょうか。 

134回定期演奏会

は、

八千代市民会館

です!!

12/23日、土曜日です!


チケットまだまだあります!ぜひお越しください!!!



最後までご覧いただきありがとうございました!

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