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Sky❗️〜毎日1回空を見上げよう!@西安②『<世界遺産>秦始皇帝陵及び兵馬俑坑』


Sky❗️〜 每天仰望一次天空!@西安②   『<世界遗产>秦始皇陵及兵马俑坑』


周辺観光スポット

<秦始皇帝陵>

1.秦始皇帝陵について

中国の歴史上最も重要かつ壮大な古代遺跡の一つです。紀元前246年から約38年間にわたって建設されたこの陵墓は、中国初の統一国家を築いた秦の始皇帝、嬴政(えいせい)のために造られたもので、現地に立つと、ただの観光名所じゃなく、2000年以上も前にここに築かれた“権力の象徴”が持つ独特の空気に圧倒されます。

2.秦始皇帝陵概要

  • 築造時期: 紀元前246年に建設が始まり、数十万人の労働者が従事して約39年の歳月をかけて完成しました。

  • 構造: 秦始皇帝陵は巨大な墳丘を中心とし、地上および地下に大規模な墓域を持っています。墳丘の高さは約76メートル、周囲の周壁は6キロメートル以上に及びます。

  • 規模: 地下の墓域は非常に広く、発掘調査からも巨大な地下宮殿や複数の陪葬坑(ばいそうこう)が確認されています。

駐車場で秦始皇帝がお出迎え
墳丘には随所に石碑があります

<兵馬俑坑>

1.兵馬俑について

秦の始皇帝陵の副葬品として有名で、古代中国の偉大な歴史遺産の一つです。兵馬俑は、紀元前3世紀に建設された秦の始皇帝(中国最初の統一王朝を築いた人物)のための巨大な陵墓の一部で、地下に埋められた数千体の粘土で作られた兵士や馬の像から構成されています。この遺跡は1974年に発見され、以来世界的な考古学的関心を集めています。

2.兵馬俑の目的と意義、特徴

兵馬俑は始皇帝が死後の世界でも王国を守護するために設置されたと考えられています。これは、古代中国における来世や祖先崇拝の観念、そして権力を示すための巨大なプロジェクトでした。このようにして始皇帝の威光を象徴し、歴史上最大級の埋葬プロジェクトの一環として記念されています。

  • 発見: 1974年、農民によって偶然発見され、その後の発掘調査で多くの兵馬俑が見つかりました。

  • 規模: 約8,000体の兵士俑や戦車、馬俑が確認されており、各俑は身分や役職ごとに表情や装備が異なる精巧な作りです。

  • 意義: 兵馬俑は始皇帝の権威を象徴するもので、彼の軍事力や政治的な影響力を示しています。

  • 数と多様性:兵馬俑にはおよそ8,000体以上の兵士、130台の戦車、670頭の馬が含まれているとされています。すべての兵士の顔が異なり、それぞれの特徴を持っています。

  • 実物大の像:兵士の像は実物大で、身長は170〜200センチメートルほど。装備や姿勢も役割や階級によって異なり、弓兵や歩兵、騎兵など多様な部隊構成が見られます。

  • 色彩:元々は鮮やかな色彩で彩られていましたが、長い年月の間に色が剥げて現在はほぼ素焼きの色になっています。

3.三つの主要な「坑」

注目したいのは、三つの主要な「坑」(地下に作られた兵馬俑が眠る場所)です。ここで、それぞれの役割や特徴に迫っていきます!① 一号坑 - 壮大な軍勢、秦軍の主力部隊兵馬俑の中でも最大規模を誇るこの坑は、なんと230メートル×62メートルという広さ!この一号坑に収められているのは、約6,000体にもおよぶ兵士や馬の像です。兵士たちは戦闘隊形を組んで配置され、まるで戦場に出て行く瞬間のような迫力があります。

この景観はやはり素晴らしいです。西安の世界遺産、観光名所の一つです
見学通路が狭く混んでいるので、写真撮影は難しいです

②二号坑 - 多様な兵種、戦術的な軍団
二号坑には歩兵や弓兵、戦車兵、そして騎兵と、さまざまな兵種が配置され任務ごとに4つの陣営に分かれていると書いてありましたが土に埋まっていて全体像がわかりませんでした。この場所から立っている兵士、片膝を立てている射撃姿勢の兵士、馬に乗った騎兵など、いろんなポーズをとった兵馬俑たちが掘り上げた実物大の兵士が展示されています。どの兵士も個性的です。

③三号坑 - 謎めいた司令部、そして祭祀の場所?
一号坑や二号坑と比べると、三号坑はとても小規模です。しかし、ここには重要な役割があると言われています。三号坑にいるのは、少数の兵士たちと指揮官と思われる像たち。武装も控えめで、「司令部」のような役割があったのではないかと考えられています。軍全体の指揮を取るための場所、あるいは祭祀的な意味合いも含んでいるのではないか、など多くの仮説があるんようです。少人数の配置から、他の坑とは違う「神聖さ」や「静けさ」も感じられます。

④Exhibision Room
ここは銅車馬館といわれ、兵馬が展示されていますが本物ではなくレプリカです。色々と馬車関連の説明があります。

1号車は先導車。 御者は武器を携えてる
2号車は 始皇帝が乗るための車で装飾が施されている
土産店も賑わっていました

< 歴史的意義と考古学的価値>

秦始皇帝陵は古代中国の政治、軍事、宗教を理解するための重要な資料です。また、兵馬俑をはじめとする多くの陪葬品は当時の技術や文化、そして秦王朝の権力の象徴とされています。陵墓全体はまだ発掘が進行中であり、全貌が明らかになるには時間がかかるとされています。
秦始皇帝陵とその兵馬俑は、1987年にユネスコの世界遺産に登録され、世界中から多くの観光客を惹きつける観光名所となっています。今年(2024年)は発掘されて50周年で数多くのイベントが開催されているようです。色々な文献や紹介記事があるので一読してから観光されることをお勧めします。


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アオムシン(中国駐在記)
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