杉森遥

香港在住のAPAC帰国子女・Third Culture Kid、外資人事タレントアドバ…

杉森遥

香港在住のAPAC帰国子女・Third Culture Kid、外資人事タレントアドバイザー。美味しいつまみとワインに貢ぐのが得意。

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香港:アフターコロナの常識

コロナウイルスが香港の人々の日常生活に大きな影響をもたらしてから、もう3ヶ月以上がたった。特に4月の上旬からの1ヶ月間は外出禁止令は出なかったけど、繁華街は抜け殻の様になったし、公共施設はもちろん、ジムもネイルサロンも生活に不可欠と政府にみなされなかった数々のビジネスが、強制的に休業に追いやられた。(商売熱心な私が通っているネイルサロンは出張サービスを密かに営業していた。) 1ヶ月間の皆の我慢が昂じたのか、過去3週間は感染数もやっと落ち着いてきた。感染数ゼロや一桁の日が続く

    • 香港 :なぜ人はパニック買いをするのか

      感染者3万人・死者数SARS越えのコロナウイルスとの戦いが、世界各国で新たな日常になってきた今日この頃。香港では、街のおじちゃんおばちゃん達が気勢をあげて、食品や日用品の争奪戦を繰り広げている。 (むかしむかしあるところに・・・)おじいさんは山狩りじゃなくてマスクを狩りに、深夜から薬局の前にキャンプを張って並ぶ。おばあさんは洗濯なんて後回し。トイレットペーパー3パックを背中に括り付け、お米を両手に持ち、スーパーを数軒走り回る・・・。童話負けのタフな老人が、香港やシンガポール

      • 香港:新型肺炎対策で家にこもりながら思うこと

        いつも通りシンガポールで旧正月を過ごし、香港に帰ってきてからずっと家に籠もっている。アパートの廊下にあるゴミを捨てに行く以外は、全く家から出ていない。今日もそんな窮屈な生活も五日目。少しづつ今の現状に対する不安を克服できたからのか、運動不足で体が限界だからなのか、今日は人通りの少ない住宅地を通って買い出しに出かけてみた。まだ人の通りはあり、マスクをしたメイドさんたちはいつものように公園で過ごしていた。家に帰ってきたらマスクはすぐ捨て、手を洗い、着ていた服は洗濯か除菌スプレーを

      香港:アフターコロナの常識