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夢みたいな出来事があった次の日は、どうやって生きればいいですか

三代目 J SOUL BROTHERSのELLYさんが、Culture Cruise(私が運営しているサイト)の記事を紹介してくださった。

絶対に初めての経験ではないはずだけど、「初めて見た」と言ってくれる優しさ。

解説できるのは関わっている人だけ、自分は感じたことを書くのみだと常々思っているが、解説記事と言ってくださって恐縮すぎます。

ずっと育ててきたCulture Cruiseのリンクをシェアしてくださったことが嬉しかった。

メトロポリタン星人というのはメンバーの岩田剛典さんとの絡みがいろいろとあって、まあここでは詳細必要とされてないですよねそうですよね。

この出来事であと10年くらい、そうめんだけで生きて行けそうです。

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だが表現者は常に更新しなければならない。好きなものに囲まれて、ぬくぬくしていては後退してしまうのだ。

アスリートだって勝った瞬間は喜ぶけど、試合後のインタビューではもう表情が変わり、未来を見据えている。第三者からすれば「今日くらい喜べばいいのに」と思うが、本人は必死だ。必死の先にしか勝利はないのだ。

何もないところからどこまで行けるか

昨日は「ところでこのライター何者なの?」と思われた方も多かったと思う。本当ですよね、誰だよ。

需要ないと思いますがササっと自分のことを書きます。不要でしたら次の見出しへ飛んでくださいませ。次も自分の話ですけど。

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私はゼロどころか、マイナスから執筆業を始めた。前職は都心マンションやリゾートコンドミニアムのコンシェルジュだった。

仕事柄、芸能関係者とは日々接していた。テレビ局にも近かったので、人脈作りをする人もいたが、私はひたすら業務に徹し、目標だったチーフコンシェルジュになれた。

その仕事をきっぱり辞めたが、出版社とのつながりもなく、編集者だったわけでもない。書くことが少し得意…というか他が苦手だっただけ。

既婚から独身に戻った30代半ばの人間が、個室なしのシェアハウスに住み、身一つでフリーのライターになった。執筆より節約が上手くなる。

ライターになってから、大手メディアにお声掛けいただいたりもした。

フリーランスだが寄稿をしていたので、そこにとどまれば、好きなアーティストへのインタビューも普通にできる環境だった。一瞬気持ちは揺らいだ。

でも、一生懸命考えたタイトルや見出しを、クリックされるためのミーハーな文言に変えられるのが嫌だった。それを自分の記事にされたくなくて、編集部名義にしてもらっていた。

同時進行でCulture Cruiseも運営しており、私はCulture Cruiseの中で、やりたいことを実現したり、自分だから書ける記事を追求したいのだと気付いた。

そうして大好きなバンド、I Don't Like Mondays.さんのオフィシャルインタビューを書かせていただけた時は本当に嬉しかった(終わってから無力な自分への悔しさでぎゃん泣きしたけど)。

その後もいくつかのポイントで、ありがたい出来事は降ってきてくれるもので、2016年から5年続けて今ここだ。

その出来事はすべて点で、線になっていない。まだ何も成し遂げられていない。けれど何もない凡人でも頑張れば、線にできることを自分で確認したい。

執筆とCulture Cruiseを通してそれが実現できることが、自分にとって大きな意味を持つ。そこにしか意味がないのだ。

実現できたかどうかの判断は、死ぬ間際まで持ち越せるのだから、思うのは自由だ。

ご本人に読んでいただけるということ

ご本人に読んでいただけて、アクションまで起こしてくれるのは、どなただろうと心の底から嬉しさが込み上げる。

でも何年越しで書き続けている人に反応していただけることは、やっぱり特別だった。

フォロワーが百万人以上もいるアーティストは、SNSのマネジメントも自由ではない。

それでもELLYさんは、積極的にファンとの距離を縮めてくれる方で、陰ながら微笑ましく拝見していた。

絵文字一つで優しさを届けることのできる、温かくて意志の強い方だ。

きっといろいろな事情も規制もある中で、できることから少しずつ変えていったり、今日より明日がよくなるようにと、想像して行動できる方なのだろうなと思う。

そんな方に記事を見つけていただけて、ただただ感謝、勇気が湧いてきました。

自分のことのように喜んでくれる方がたくさんいらしたことも、予想外の感動だった。

音楽が鳴り続けること

ELLYさんのツイートを拝見して嬉しかったのは、全てがフックのつもりで書いているという言葉。

目で観ても、耳で聴いても、イントロからアウトロまで見どころが続くような曲、ということだろう。私はこれを見てとても信頼できると思った。

全ての曲に彼らの意向を100%反映させることはできないが、どんなスタンスで音楽と向き合っているかは、重要な指標になる。

ELLYさんが強い気持ちで音楽と接していることが(今までも十分伝わっていたけれど)感じ取れて、それをCulture Cruiseの記事をシェアする形で示してくれたことがありがたかった。ちょうどタイミングが合っただけだとは思うけど。

記事の中でも、サビに依存する邦楽について言及したが、こういう発言をすると多方面からいろいろ言われるので本当は怖くて仕方がない。

でもアーティストが記事をシェアしてくださると勇気が出るし、さまざまな場所に届く可能性も高まる。

きっと、根底にあるのは同じ思いなのだ。日本の音楽のため。私はただのリスナーだけど。

世界に負けないくらい素晴らしい日本の音楽が、いつまでも鳴り続けて、輝き続けていてほしいのだ。

その中心にいるELLYさんやJSBさん、才能溢れる音楽家さんの創作が妨げられることがあってはならない。

本当は「TONIGHT」の歌詞の内容にも触れようかと思ったのだけど、サビの話とかELLYさんへのリスペクトとか、この曲ならではの伝えたいことを際立たせたくて、今回はあのように落ち着きました。

自分の力で届けられる日は来るのか

記事は前日夜の公開以降、たくさんのアクセスはあったのだが、多くのリアクションがあったのは、翌朝のELLYさんのツイート後だった。本来ならこじんまりとTLから去る記事だったのだ。

ELLYさんはCulture Cruiseのツイート2つにいいねしてくださったので、それだけでじゅうぶん歓喜の舞をしていたら、数分後にご自身の言葉でツイートが投下された。

サイトの分析ツールでリアルタイムのアクセスが分かるようになっているので、アクセスの急増でだいたい何があったか察しがつく。

一瞬で1000近く伸びるので、只事ではないなと。ツイートに喜びつつも、震える手を押さえながらも、まずサーバーが負荷に耐えられるかとか(その辺には疎いので)そちらを優先する。

そして自分の力では何もできないことを痛感した。書く時は一人だけど、公開した途端、誰かの力を借りなければ、存在を知ってもらうことすらできない。

誰かのツイート数行で歓喜するちっぽけな自分だけど、こういう気持ちがなければCulture Cruiseの記事は書けないとも思う。

一瞬で夢を与えられる人を尊敬するし、お手本にしたいけど、「ついていく」という感覚は自分の中にはない。自分も頑張る、自分が頑張るのだ。

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夢みたいな出来事があった次の日は、どうやって生きればいいのか。

何も変わらないのだから、また精進するのみだ。時々、夢みたいなことを振り返りながら、「あれは夢だったのかも」と考えながら、前を向くしかない。

病気で自宅療養に明け暮れた20代を挽回するべく、駆け抜けた30代があと数日で終わります。昨日を振り返ったら、30代が全部見えてきた。

その最後に書いた記事が、今までで一番多くの方の目に留まってくれた感謝を忘れずに、また明日を迎えたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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長谷川チエ / Culture Cruise
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