子連れ長距離フライトの乗り切り方 ~持ち物編
先日約1年ぶりにスウェーデンの義実家へ子どもを連れて家族三人で帰省しました。
なんやかんやで1歳半の娘は既に国内外問わず15回以上の飛行機搭乗経験があるベテラン(?)ですが、親は毎回初めてのようにドキドキです。
今回の我が家のフライト概要
行先:ストックホルム(スウェーデン)
航空会社:フィンエアー
乗り換え:あり(フィンランドで1回)
所要時間:片道18時間前後
日本-フィンランド間のフライト→13時間
乗り換えの時間→2~3時間
フィンランド-スウェーデン間のフライト→1時間
空港と自宅/義実家の移動→1時間弱
子連れフライトは「いかに子どもが安心し、家族皆心地よく過ごすか」がカギ!
小さな子どもを連れてのフライトは、持ち込める荷物量に限りがある中で色々と考えなければいけないことがあります。
絶対必要なもの編
服
機内は案外寒いので、締め付けの少なく楽に過ごせる長袖&長ズボンのパジャマやロンパースが◎汚れたとき用に予備が1セットあると安心です。
靴下を忘れずに。
機内では貸し出しブランケットが利用できますが、荷物に余裕があれば普段使っているスワドル等があっても良いかと思います。
おむつ関連
フライトや前後の移動など、全体の所要時間から必要な枚数を逆算し、それに予備の枚数を加えて多めに持っていきましょう。フライトが遅れるなど、事前の想定通りにいかないこともあります。
今回我が家では、普段1日に替える枚数のおむつを準備。おむつ圧縮袋は必須です。
抱っこひも/ヒップシート
お子さんの月齢にもよりますが、抱っこひもが好きで落ち着くお子さんの場合は持ち込み必須です。なるべくコンパクトなものを用意されると良いと思います。
おすわりができるようになったらヒップシートを使う手もあります。抱っこ紐に比べて嵩張らないのと、ヒップシート部分を親のショルダーバックとして使える場合もあります。
お気に入りのぬいぐるみやタオル、おしゃぶり
機内に持ち込めるサイズであれば絶対持っていくこと。
子どもの精神安定になることで、親も少し落ち着いて過ごせる可能性が上がります。
おしりふき・除菌できるウェットティッシュ
おしりふきはおむつ替えの時だけでなく、食事後手や口を拭くのにも使えるものを準備すると便利です。
また、身の回りの消毒などに使える除菌ウェットティッシュもあるといいですね。アルコールが入っていないものであれば子どもにも安心して使うことができます。
あると便利なもの編
おもちゃ
まだ小さいうちは、モニターで見られる番組は子どもにとって面白くない可能性があります。まだ見せたことのない新しい本やおもちゃを持っていくと少しの間ではありますが遊んでくれます。
今回は新しいシールブックと幼児雑誌を持ち込みました。
お気に入りの動画
ストリーミングサービスにはオフライン再生の機能があるものが多いので、親のスマホやタブレットに幼児番組を保存しておくといいです。
機内では音は出せませんが、お気に入りの番組であれば映像だけでも楽しんでくれたり落ち着いてくれることが多いです。
靴とシューズクリップ
お子さんが歩ける場合は、乗る前に空港内で沢山お散歩すると、疲れて機内ではのんびりすごしてくれるかもしれません。
また、シューズクリップがあると機内で脱いだ靴がバラバラになることがありません。スナップでカバンに留めておけばいつでも場所が分かるので便利ですね。
ペットシーツ
おむつ替えの時や、子どもを直接座らせる/寝かせるにはちょっと…という場合に大活躍。
緊張や飛行機の揺れで子どもが気分が悪くなった場合も、万が一に備えてサッと座席に敷くことができますので、念のために何枚か持っていると安心です。
意外と難しい(?)食事編
ごはん・お菓子
一番難しい。ベビーフードは大抵「市販の未開封のもの」のみ持ち込みができます。離乳食が進んでレトルトを食べる子であれば市販のプラスチック容器に入ったものを移動時間の食事回数+予備の1食分持ち込むことをお勧めします。
家以外の場所で中々食が進まない場合も十分あり得るので、機内にいる間は割り切って本人が好きなもの(ミルクやバナナ、パン、オートミールのペーストやおせんべいなどのお菓子)でしのぐのもアリ。
幼児食の段階になったら大人の機内食を分けることもできます。
※ベビーフードはドロドロしたものや液体であっても、国際線の液体物の制限対象外のため、市販の未開封のものであれば好きなだけ持ち込むことができます。保安検査では液体物をカバンから出すのと同様にベビーフードも取り出すように言われるので、固形以外のベビーフードは大きめのジップロックにまとめておくと楽です。
カトラリーやストローマグ、スタイ
普段から使っているスプーンや前掛け、ストローマグがあれば用意しておきましょう。カトラリーは機内のものを使う手もありますが、子どもが嫌がる場合もあります。ちなみにフィンエアーは木製のフォークとナイフがデフォルトのカトラリーセットだったので、スプーンを持参して大正解でした。
ストローマグは保安検査を受けるまでは空の状態にしておき、保安検査後にお水やお茶を詰めれば問題ありません。
ミルク
衛生的で計量の必要がないキューブタイプや小分けタイプが最強。液体ミルク(缶タイプ)も未開封であれば持ち込めます。
ミルク用のお湯や湯冷まし
お湯や湯冷ましは、国際線の場合基本的に保安検査前は用意できない(液体制限に引っかかる)ので、空港に着いたら保安検査前に一度ミルクの時間にすると安心です。
お湯は家から空or保安検査前にあげるミルク分だけのお湯を入れた水筒を持参し、保安検査後にお湯や湯冷ましを調達するのがベスト。お湯は空港内のベビールームかカフェでもらうことができます。もちろん機内でも客室乗務員さんにお願いすれば水筒にお湯を入れてもらえます。
ちなみに国内線では保安検査で水筒にミルク用のお湯が入っていることを職員さんに申告すれば、問題なく持ち込みが可能です。大抵の場合中身を開けて匂いを確認されます。
湯冷ましは「い・ろ・は・す」や「サントリー天然水」が調乳に便利です。
https://www.suntory.co.jp/customer/faq/003389.html
哺乳瓶
フライト中は哺乳瓶を清潔に洗える場所がないので、トータルの旅行時間分+予備の数で哺乳瓶と乳首、キャップを準備する必要があります。
非常用の使い捨て哺乳瓶もありますが、子どもが嫌がることもあるので事前に慣らしておきましょう。
(授乳中の場合)ストールやスカーフ
シートベルトサインが出ていたり、通路側でない席の場合、座席を立つことが難しいことがあります。
また、後述する着陸時の耳抜きで授乳をされることもあるかと思いますので、座席で授乳ができるようにスカーフやストールがあると安心です。
考慮すべきこと編
フライトの時間帯
我が家の場合、長距離のフライトが行きも帰りも現地時刻の夜だったのでフライトの半分は寝てくれました。子連れフライトは夜出発がおススメ。
ベビーカー
機内にベビーカーを持ち込むか、荷物として預けるかを検討する必要があります。
YOYOのように一部ベビーカーは折りたたむと機内持ち込みができるサイズですが、大体は機内持ち込みができないサイズのベビーカーがほとんどです。
おすわりができる子であれば空港のベビーカーを借りることができるので、個人的には預けたほうが機内に持ち込む荷物が減って楽では…?と感じています。
兄弟の有無や年齢など状況にもよりますが、大抵はベビーカーを預け入れ荷物にして、フライト前後は抱っこ紐やヒップシートで対応することが多いのではないかと思います。
ベッド
フライトの所要時間にもよりますが、バシネットが使える月齢であれば是非バシネットの事前予約を。寝ている間、親がずっと抱っこしている必要がありません。
2歳未満は専用の席を買う必要がないのですが、長距離のフライトであればあるほど、バシネットの時期を卒業したら子ども用の座席を購入すると快適です。
我が家も愛用しているストッケのJetKidsは機内で子ども用ベッドに早変わり。ケース内にはお菓子やおもちゃを詰めるスペースもあります。また、シートベルトをつけたまま寝かせられるので安心です。
※その都度空気を入れて膨らませるタイプのフットレストもあるのですが、今回利用したフィンエアーを始め機内での使用を認めていない航空会社もあります。その点JetKidsは公式サイトから使用が正式に認められている航空会社を確認できるので安心です。
気圧の変化に備えて
特に飛行機が降下している時は大人でも耳が詰まりやすいですよね。
子どもは耳の中の気圧を調整する耳抜きを自分で上手くできないので、降下中は耳の痛みで泣いてしまう子が多いといいます。
着陸に備えた降下中は一気に高度が下がるので耳への負担が大きいです。その間はおっぱいやミルク、おしゃぶり、お菓子など、何か口の中に入れてあげると吸い込むときに耳抜きしやすいようです。
歯みがきについて
今回は子ども用の歯ブラシとジェルタイプの歯磨き粉を持ち込みましたが、歯みがきは苦手なお子さんもいらっしゃいますし、なるべく機内でストレスなく過ごすためにも必須ではないと思います。
それよりもこまめにお水を飲ませて口の中を流すだけでも良いのではないでしょうか。
子どもの荷物をどんなバッグにまとめるか
ズバリ「入り口がガバッと開き取り出しやすく、両手が空くもの」です。
我が家はロンシャンの大きいトートとフェールラーベンのKANKENをよく使います。
液体物やベビーフードなど、保安検査で取り出す必要があるものは1つのバッグに入れておくと楽です。
子連れフライトは持ち物いっぱい&ワクワクもいっぱい
準備している間は「こんなことがあったらどうしよう」と色々な思いが頭の中をぐるぐるしたり、「こんなに荷物があるの?!」と自分でビックリすることもあります。
でも、一度空港に行けば腹が決まるというか、不安よりもワクワクの方が勝ります。困ったことがあったら空港のスタッフさんや客室乗務員の方に聞いてみるのが一番です。
今後も随時リストを更新していきますね。
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