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『キャッシュトラック』を観て疑問に思ったこと。

内容

ロサンゼルス。現金輸送車の武装警備を専門とするフォーティコ・セキュリティに1人の男が仕事を求めにやってくる。男は自分の名をパトリック・ヒルと名乗り,採用試験に合格し仕事を始めるのだが、強盗犯に遭遇すると人格が豹変し「俺のナニでもしゃぶってろ」という相手の捨て台詞に対しても「自分でやれ」と断り撃ち殺すなど容赦ない。やがて男の過去が明かされ本名はメイソン・ハーグリーヴスというギャングのボスで現金輸送車の襲撃計画の実行中に何者かに息子を射殺されその仇を果たすという主旨の『スナッチ』の監督を勤めた、ガイ・リッチーの作品だ。

① キャッシュレス時代の強盗犯!?

今ではすっかり先進国を中心とした各国ではキャッシュレス化が進み電子通貨で決済することが日常となって来ている。スウェーデンでは、犯罪防止のために現金を置いてない銀行がたくさんあるのだそうだ。この映画が公開されたのは2021年。この映画の時代設定もおそらく現代。しかし強盗犯の手口は昔ながらのアナログなやり方で、ハッカーなどとは無縁である。

② ガイリッチーは地球温暖化を疑問視してる?

そして、もう一つ気になったのは大学生の息子のタギーとの会話シーン。「気候変動は人為的じゃなく自然現象なんだって」と父のメイスに語り、「北極で溶けても南極で凍る」と主張する。しかし南極半島ではこの50年で平均気温が2.5度上昇しているらしく息子の発言とは矛盾する。この演出には、何かイデオロギー的なものがあるのかと考えてしまう。南極の語源はギリシャ語で「熊はなし」という意味らしい。そして南極には熊はいない。そう言うと話は終わる。

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