【Power Automate Desktop】消えたフローの復元方法
Power Automate for desktop(以下「PAD」といいます。)のアップデートに伴ってフローが消えたことから、以下の記事を書いたのですが、
その後、フローを復元することができましたので、その手順についてご紹介します。
契機となったダイレクトメッセージ
フローが消えてしまったことの記事を掲載した際にXにも投稿していたのですが、ある方から復元方法についてダイレクトメッセージを頂き、これをきっかけにフローを復元することができました。
SNSで見知らぬ方からメッセージを受け取ることが初めてでしたので、思いがけず助けていただいことに感動するとともに、私自身もWebやSNSを通じて有効な情報を発信できればいいなと思いました。
フローの復元方法
結論から言えば、以下の記事に復元方法が記載されています。
しかしながら、こちらを読んでも分からない部分があったため、結局Microsoftの方が書いた対処法を翻訳して、ようやく理解できました。
そのため、私が分かりづらかった部分を備忘録として残します。
Fiddler Classicのインストール
まず初めに、API(https://graph.microsoft.com//v1.0/me/drive/special/approot/children )を実行した際に受け取るレスポンスを確認しなければなりませんので、Fiddler Classicをインストールしました。
インストール方法については、以下の記事を参考にしました。
cTagの値の確認
PADで「最新の状態に更新」をクリックするしてAPI(https://graph.microsoft.com//v1.0/me/drive/special/approot/children )を実行した履歴は以下の画像の赤線を引いている箇所になります。
見つからない場合は Ctrl+Fで検索するとよいでしょう。
該当するレスポンスが見つかったらクリックして選択してください。
次に「Inspectors」、「Response body is encoded. Click to decode.」、「JSON」をクリックします。
すると「JSON」タブの下に受け取ったレスポンスが表示されるので、この中から、(GUID).metaファイルでなく、(GUID)ファイルのcTagの値を確認することになります。
レスポンスは「graph1」フォルダに保存されているファイルの数だけ受け取ります。
そのため、どのレスポンスが(GUID)ファイルのものか分からない場合は、sizeの値を確認すると判別しやすいでしょう。
Base64エンコード・デコード
次に(GUID).metaファイルをテキストで開き、ファイルを構成する文字列を以下のサイトでデコードしました。
すると、以下の画像のように表示されますので、レスポンスで確認した値を下線部分に上書きして、エンコードします。
そこで、表示された文字列をテキストで開いた(GUID).metaファイルに上書きして保存します。
このファイルをone driveの「graph1」フォルダに上書き保存することで、PADがフローを認識するようになりました。
私の備忘録は以上となります。
おまけ
Fiddler Classicをしばらく利用することもないのかなと思っていたのですが、この記事を作成中に早速PADのアップデートのお知らせがありました。
また、同じ作業をやらされるのでしょうか。
Microsoftが対応していることを祈るばかりです。
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