風神が宿る楓は風に乗って
先日のつぶやきにコメントいただきましてありがとうございます。
正解は
じゃじゃーん!
門別競馬場
(ここはハナタレナックスでナックスにいさんたちが10万円を20万円にしろという無謀な企画でほぼ全額スッちゃった競馬場。)
ホッカイドウ競馬の 推しジョッキーの応援に行ってきたのだよ。
私の推しジョッキー、それは
小野 楓馬 Ono Fuma
2000年2月生まれの23歳。
騎手歴4年。
初騎乗
2019年4月17日
門別競馬場ジェイドリーム(2/10)
初勝利
2019年4月18日
門別競馬場アースヒメ (1/7)
通算成績
2,568戦269勝
(2023年4月1日現在)
最後のゴールシーンで3着になってるのが小野楓馬ジョッキー。
カッコいいー!
何を隠そう彼は、20m離れたお隣さんの三人兄妹の長男くん。
うちの次女とは幼なじみなのだ。
小さい頃学校や保育所がお休みだと隣の三兄妹は私がいてもいなくても我が家に遊びにきて、勝手に冷蔵庫を開けてジュースを飲みゲームをやっていて、私が仕事から帰ると「おかえり~」と迎えてくれた。
「よつばと!」の世界みたいだねと楓馬ママとよく笑って話していた。
どちらかの家でBBQをするときには必ず家族ぐるみで押しかけ、大人は楽しく飲み、子どもたちは夜中まで大騒ぎしていた。
私の事はおばさんではなく ちはさん と呼んでくれる、とにかくめんこい兄妹だ。
小さい頃からジョッキーになると公言していた楓馬の努力をずっと見てきた。
辛いこと悔しいことがいっぱいあったことも知っている。
夢をかなえた4年前のデビュー戦には、当時の地域の子供会で横断幕を作って応援しに行った。
楓馬が初めてゴールを駆け抜けた時、私の声は枯れ、顔は涙でぐしょぐしょになっていた。
楓馬ママに誘われて三年ぶりの門別競馬場。
「ウマジョ」と呼ばれるカメラを持った若い女子の姿が増えていた。
ホッカイドウ競馬のレースは午後3時から9時頃までに12レースが行われる。
ナイターになると馬場の白いダートがライトに映えてとってもきれいだ。
ツウはまずはパドックに行って馬の状態を見る。
うん、みんなとってもきれい。
ライトが当たって毛づやがぴかぴか光ってる。
ツウでも何でもない私には、どの馬がいいとか全くわからないけどね。
楓馬が騎乗するとワクワクしてきた。
ちょっとだけこちらを見た楓馬は表情を変えず、すぐに前を向いた。
ジョッキーは観客と目を合わせてはいけないのだ。
そこで不正を疑われてしまうと大変なことになる。
それから勝ち馬投票券(馬券)売り場へ。
よくわかってない私は係りの人に訊きながら、とにかく楓馬の乗る馬から流して一枚だけ馬券を買った。
ゴール前に陣取り、必死に応援。
皆さんは競馬をまじかで見たことがあるだろうか?
全力で走り抜ける競争馬たちの蹄の音は、地面を伝って腹の底に響いてくる。
足の裏から頭のてっぺんまでの毛穴がぶわっと開くような興奮が一気に体を包み込み、レース後には脱力して座り込みたくなるような迫力なのだ。
走り去っていく馬たちとジョッキーの姿があまりにも美しくて、ため息が漏れてしまう。
ウマジョさんたちの気持ちがよく分かる。
結果はまあ置いといて、レースの合間においしい夕食。
ゆっくりしてる暇はない。
楓馬はここから最終レースまで全部騎乗するんだもん。
楓馬の楓という文字には風神が宿る木という意味がある。
楓馬が騎乗した馬が、向こう正面をスタートし霧の中を走る。
風を切って。
いや、風神は風に乗って。
楓馬が頑張ってる姿を見られて、無事に最終レースまで走り終えたことが何よりうれしかった。
楓馬ママは毎回こんな気持ちで見てるのかなって思いながら、一緒に駐車場まで歩いた。
顔に触る霧が少し冷たかった。
ということで、
正解者の皆様、
馬券は
当たりませんでした。
進呈できずごめんなさい。
まあここで運を使わなくて良かったということにしておきます。
したっけ
追記
馬券を買おうと馬券売り場に入ったら、でっかいスクリーンに安田さんがいました。
カッコいいっすが、不器用といわれているヤスケンが手品?と疑うといろいろ不自然でおもしろいよ。