ざっくり知ろう!ネップリ会誌の作り方

 こんにちは。ネップリの冊子印刷機能を使って会誌を作っている山田です。
 作り手が登録するだけで、読みたい人が印刷して手にすることができるネットプリント。特に複数人で原稿を持ち寄って本にする会誌づくりにはもってこいのツールです。
 コンビニ経由で全国各地の会員さんに届けることができるので、今まで必要だった送付先や印刷費の振込などの金銭のやり取りが一切不要になります。(データ配布すればいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、紙にする楽しさがあるのです。これは作ってみないとわからない)

 「私もネップリ会誌を作ってみたい!」そんな声にお応えして、今回はざっくりとネップリ会誌の作り方を紹介したいと思います。


 大まかな会誌の流れは大きく3ステップです。

①募集する
②締切る(編集する)
③発行する

①募集する

 募集に必要な最低限の情報は下記のとおりです
・締切日
・発行予定日
・募集内容(絵、文章など。イラストサイズ。文字数。全年齢向け?)
 →推奨解像度:モノクロ600dpi、カラー350dpi(印刷に適した解像度)
・投稿先(Googleドライブ?、メール?TwitterDM?)
・主催の連絡先


 初心者はモノクロページのみをお勧めします。カラーページを入れると難易度が跳ね上がります。以降は全ページモノクロの会誌として解説します。
 募集ツールとしてGoogleドライブは優秀ですが、Googleアカウントがないと使えないため、ほかにも投稿ツールを用意しておくと親切です。TwitterDMで画像を送ると劣化します(山田的には許容範囲と考えます)。メール添付での画像は容量を食うのでファイル転送サービスを案内しましょう。
 締切から発行日までの期間は、慣れないうちは2週間くらいあるといいでしょう(平日作業できなくても週末休み4日分確保できる)。
 募集内容では、ジャンル、志向、テーマなどを書きます。募集しないものについても明確にしておくとよいでしょう。(全年齢向け、など)

 そして一番大事なのは責任者が誰なのかはっきりと書くことです。参加側の安心感にもつながりますので、主催の連絡先をきちんと入れておきましょう。

 上記は必要最低限の情報なので、アンケート企画をしてみたり、画像投稿用のテンプレートを用意してみたりと自由に付け足して自分だけの会誌を作ってください。


②締切る(編集する)

 締め切ったらいよいよページ作りです。

・表紙、裏表紙づくり
・本文編集
表紙裏表紙込みで4の倍数ページ
・作品へのコメント入れ


 4の倍数ページとあるのは、冊子印刷にした際に丁度おさまるのが4ページだからです。それに満たないページで作ってしまうと(10Pとか)4の倍数になるようコピー機側で勝手に白紙ページが入れられてしまいます。うまく作品を配置・編集して4の倍数に収めましょう。
 表紙・裏表紙づくりは締切前から行っていきましょう。外部の方に頼んでも良いですね。
 作品へのコメント入れは、代々会員制サークル会誌と言えばあるものなので、ぜひ文化を継承してもらいたいと思い書きました。

 原稿の作り方は同人誌の作り方と同じです。中綴じ本なので、平綴じ本ほどノドの余白は気にしなくて大丈夫。

 
 原稿編集ツールには「レイヤーが分かれた状態で途中保存できるもの」「最終的にPDFもしくはJPG出力できるもの」が最低限必要な条件です。
 最終的にPDFデータにしますが、編集中はレイヤー保存できる状態が望ましいです。

 発行責任者として主催の名前と連絡先は、本のどこかに必ず入れましょう


 ちなみに山田は画像編集に「クリップスタジオ(EX)」を使用しています。本を作ることに特化したページ編集機能があり、ノンブル入れもワンクリック。一括でPDFにできるので重宝しています。月額980円(2022年1月現在)です。


③発行する

 いよいよ令和の会員制サークルの肝、ネットプリントの冊子印刷です。
 現在ネップリといえば、セブンイレブン系とローソン系の二種類。登録・印刷方法はそれぞれのサイトでご確認ください。

セブンイレブン ネットプリント

ネットワークプリントサービス(ファミリーマート・ローソン・ポプラグループ)

 ネップリで冊子印刷データとして登録するには1ファイルあたり10MB以下のPDFファイルにする必要があります。(最大50MB/アカウントあたり)出来上がった原稿をすべて結合したPDFファイルが10MB以下であれば、そのまま登録可能ですが、イラストが多いと8Pでも10MBを超えてきます。
 その場合PDFの圧縮を行います。AdobeAcrobatをお持ちの方はそれで。ない方は「iLovePDF」というウェブ上でPDF加工が行えるサイトがありますので活用してください。手持ちのソフトでPDF化できなかった人は、こちらでjpg→PDF化もできます。
 それでも10MBを超えてしまう場合は、印刷データの分割を行います。分割方法は「中綴じ本の面付け・台割」で検索していただけると、どのようなページ順のファイルを作ればよいかわかると思います。

 必ずテストプリントして画質を確認してください
 あまり圧縮しすぎると画像がぼやけて文字が読めないこともあります。程よい圧縮がネップリ本の肝です。

 ネップリは、会員登録すれば登録からおおよそ一週間ほど印刷期間を持つことができます。
 セブンイレブンとローソン系で、印刷する人が行う設定が異なります。コード告知の際に印刷方法なども書いておくと親切でしょう(山田の会誌でも毎回ミスプリントしてしまう人が続出します。セブンは「冊子印刷→右とじ下とじ」「ローソンはカラーモードの設定」)



 ざっくりですが、流れは把握できたと思います。
 短くまとめるため必要最低限の知識に絞ったため、細かいノウハウを省いてしまったので、ここをもっと詳しく、などありましたらコメントいただけたら追記記事を作っていきたいと思っています。

 ではでは!みなさまも楽しい会誌ライフを!



※二次創作の場合は、二次創作ルールを必ず調べましょう。
※成人向けについては、山田はわかりませんのでご自身で調べてください。


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