つるりと頂く、魚と貝。
今回の魚市場の買い出しに
楽しい連れがきてくれました。
一人ではいつも、
早足でくるくる回り、ご飯をかき込んで次に行くだけですが、
美味しいもの好きな旧友と一緒だと、
楽しそうな声が響いて嬉しい時間に。
予定外の大あさりも、ついつい買ってしまいました。
お盆も過ぎたというのに、
ジリジリとした暑さに参ってしまいそうで
夜もなんだか冷たいものが食べたくなります。
で、この大あさりを酒蒸しし、
出たエキスのまま冷やして
酸っぱくして頂くことにしました。
ピクルスやケイパーの代わりに、
しば漬けやカリカリ梅など漬物を使い
刻んだ野菜と混ぜ合わせたラビゴット風のソースを作り、
北寄貝みたいな歯ごたえの大あさりを
ザクザク刻んで混ぜてみました。
野菜は有り合せで十分、
トマト、ピーマン、紫玉ねぎなどの野菜に
キュウリの浅漬け、しば漬け、カリカリ梅など漬け物、ピーナッツかアーモンドをすべて刻み、
いりごま、オイルと酢、レモン汁、塩胡椒を混ぜて馴染ませます。
ごま油とぽん酢、茗荷や紫蘇、生姜など薬味野菜にしたらぐっと和風に。
“ラビゴット”はフランス語で、
元気を出させるとか、回復させるという意味があるそう。
普通のフレンチドレッシングに
刻んだ野菜や漬け物たちを混ぜるだけでも
きっと元気の出るソースに変わってくれます。
そして魚介で、暑い日のもうひと皿を。
えびとたこ、刺身用の帆立貝柱に刷毛で葛粉をまぶし、
さっと湯通しして冷水で冷やした
ツルリンお造りです。
こうしたお手頃な魚貝類のほか、
鶏のささみなどに葛をまぶして湯引きすると
ふんわりおいしい鶏刺しになります。
鶏もも肉の酒蒸しなどにも、
この葛打ちは使えます。
(肉の場合は冷水に通さずに冷やすほうがプリンと仕上がり、美味しいです。)
食欲がいまひとつ出ず、
ついつい麺類などで済ましがちなことが増えると
やはり、その先でばててしまいがち。
さっぱり味やつるりんな口当たりのものなら
元気の出る栄養も、知らず知らずのうちに頂いてしまえそうです。
温暖化は年々激しさを増して、
まるで衰えを見せない勢いですが、
それでもここのところの、
晴れた空の青の美しいこと!
出がけにこんな龍のような雲を見かけました。
また、高速道路のジャンクション付近でも
数秒、周りの塀も低くなり、
眼前には空と道だけ、となる場所があって
ぐるりと丸く繋がった入道雲と青い空に囲まれ、
行きも帰りも、見渡しては心打たれています。
それぞれの事象は特に意味なく目の前にあるけれど、
辛い暑さの裏にこんな青空があったり、
追い込まれている時に限って、周りの温かさに気づいたり。
きっとどんなことにも前後左右、表裏があって
さまざまな意味に感じとるのは自分次第。
これ以上眉間の皺が深く刻まれないように、
嬉しいほうの意味を採るようにしなくては(^^;
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